「日本歯科保存学会2011年秋季学術大会(135回)」が開催されました

  10月20日(木)・21日(金)の両日にわたり、大阪市・大阪国際交流センターにて「日本歯科保存学会2011年秋季学術大会(135回)」が開催され、約1,180名の参加登録者があり、たいへん盛会でした。
  学術大会は、特別講演2題、シンポジウム3題、認定研修会、口演発表60題、ポスター発表134題、ランチョンセミナー4題が行われました。大会長は、大阪大学大学院口腔治療学の村上伸也教授でした。

  特別講演Iは九州歯科大学歯学科口腔機能科学専攻 医療人間形成学講座 総合診療学分野の寺下正道教授を座長に大阪大学大学院工学研究科、臨床医工学融合研究教育センターの粟津邦男教授が「MIに基づくレーザー歯科治療を目指して」のテーマにて、歯硬組織・軟組織の光吸収特性および新たなレーザー吸収原理による硬組織切削の検討について講演され、特別講演IIでは大阪大学大学院歯学研究科口腔分子免疫制御学講座の村上伸也教授を座長に独立行政法人日本学術振興会学術システム研究センターの宮嶌和男参与が「日本学術振興会の今?もっと科研費を知ろう?」のテーマにて、中核的学術支援機関である日本学術振興会の概要や科研費の現状について、それぞれ講演されました。

  シンポジウムIでは、「バイオフィルム見聞録」というテーマにて、座長の大阪大学理事・副学長、大阪大学大学院歯学研究科 口腔分子感染制御学講座(歯科保存学教室)の恵比須繁之教授が「プラークからバイオフィルムへ」、徳島大学大学院ヘルスバイオサイエンス研究部 口腔微生物学分野の三宅洋一郎教授が「バイオフィルムの病原性とその対策」、北海道大学大学院地球環境科学研究院 環境分子生物学分野の森川正章教授が「地球環境から見たバイオフィルムの効用」、シンポジウムIIでは「修復治療で進むイノベーション」というテーマにて、鶴見大学歯学部保存修復学講座の桃井保子教授を座長に、岩手医科大学歯学部口腔保健育成学講座口腔保健学分野の稲葉大輔准教授が「内科的歯科に向けた齲蝕診断の技術革新と展望」、昭和大学歯学部歯科理工学講座の宮崎隆教授が「歯科理工学の立場から」、シンポジウムIIIでは「次世代『歯周病の科学』の構築」をテーマに岡山大学大学院医歯薬学総合研究科 歯周病態学分野の高柴正悟教授を座長に、岡山大学大学院医歯薬学総合研究科 歯周病態学分野の前田博史准教授が「プラークを再考する」、新潟大学研究推進機構超域学術院の多部田康一准教授が「歯周炎と動脈硬化性疾患の関連メカニズムについて?P.gingivalisの脂質代謝変動への作用?」、大阪大学歯学部附属病院口腔治療・歯周科の山田聡講師が「網羅的遺伝子解析が担う歯周病研究の未来―歯根膜特異的分子PLAP?1遺伝子多型が歯根膜機能へ及ぼす影響―」をそれぞれのテーマに講演されました。

  認定研修会では東京医科歯科大学大学院医歯学総合研究科 生体硬組織再生学講座 歯周病学分野の和泉雄一教授を座長に、日本大学歯学部保存学教室修復学講座の宮崎真至教授が「コンポジットレジンを用いた審美修復の実際」をテーマに、審美性の高いコンポジットレジン修復を行うにあたっての臨床的留意点やポイントについて解説されました。

  ランチョンセミナーでは弊社社員の山口晋が「ティオンオフィスを安全にお使い頂くために」という演題にて、ティオンオフィスの特長および使用方法の説明およびティオンオフィスを安全にご使用いただくためには欠かせない前準備である口腔粘膜の保護についてデモンストレーションを交え解説させていただきました。

  企業展示では、新製品「フジIXGPエクストラ」をはじめ、歯科用知覚過敏抑制材料「G?ガード」、歯科用漂白材「ティオン オフィス」、歯面漂白用加熱装置「コスモブルー」、歯接触分析装置「バイトアイBE-I」等を展示させていただき、多くの先生方にお立ち寄りいただきました。

  なお、次回大会は、2012年6月28日(木)・29日(金)に宜野湾市の沖縄コンベンションセンターにて鶴見大学歯学部保存1の桃井保子教授を大会長に開催される予定です。

大阪国際交流センター

大阪国際交流センター

会場入口

会場入口

講演会場

講演会場

ポスター会場

ポスター会場

ランチョンセミナー

ランチョンセミナー

展示会場

展示会場