「日本歯科衛生学会第8回学術大会」が開催されました

  9月14日(土)?16日(月・祝)の3日間にわたり、神戸国際会議場及び神戸商工会議所にて「日本歯科衛生学会第8回学術大会」が開催され、約2,100名の参加登録があり盛会でした。
  「歯科口腔保健の新たな展開?歯と口の健康を守り、生きる力を支えよう?」をメインテーマに、特別講演、教育講演、シンポジウム、県民フォーラム、ワークショップ、口演発表47題、ポスター発表142題が行われました。
  大会長は、公益社団法人兵庫県歯科衛生士会の上田和美監事でした。

  特別講演は、「健康日本21(第2次)と歯科口腔保健法による今後の歯科口腔保健」をテーマに国立保健医療科学院・統括研究官(地域医療システム研究分野)の三浦宏子先生が、ご講演されました。
  密接な相互関連性を有する健康日本21(第2次)と歯科口腔保健法による歯・口腔の健康づくりの方向性及び、国民の健康向上に寄与する、新たな地域歯科保健のあり方についてお話しされました。

  教育講演では、「大規模災害における歯科衛生士の役割?命を守る歯科へ?」をテーマに神戸常磐大学短期大学部 口腔保健学科教授の足立了平先生がご講演されました。
  災害時の関連死の原因で最も多いのは肺炎で、その内の多くが誤嚥性肺炎であり、避難所の環境改善及び医療支援によりある程度の予防が可能であると考えられる。
  災害時に高齢者の命を肺炎から守るために、歯科衛生士はその専門性を充分に発揮できることを説かれました。

  シンポジウムは、「医科歯科連携によるチーム医療の推進を目指して」のテーマにて行われました。基調講演として「医科歯科連携によるチーム医療」をテーマに昭和大学名誉教授の向井美惠先生が講演され、続いて講演1として「総合病院におけるチーム医療の現場から」をテーマに聖隷三方原病院 歯科部長の大野友久先生が、講演2として「チーム医療における歯科衛生士の取り組み」をテーマに神戸市立医療センター中央市民病院の歯科衛生士石井美和先生が、講演3として「在宅歯科医療連携室の取り組み」をテーマに宮崎市郡市歯科医師会 宮崎歯科福祉センター 在宅歯科医療連携室の歯科衛生士浅井美樹先生がそれぞれご講演されました。
  歯科衛生士は、その専門性を通して医療領域の多くの職種と連携し、協働しながら歯科医療・保健を担い、多くの人のQOLの向上に寄与する重要な役割を期待されているが、各現場におけるチーム連携に、どの様なかかわりが出来るかを考える場となりました。

  在宅歯科医療における活動や求められる歯科衛生士の役割、医科・歯科連携の重要性などご自身の訪問診療経験を踏まえお話されました。

  次回の学術大会は、2014年9月13日(土)?15日(月・祝)にさいたま市・大宮ソニックシティにて、公益社団法人埼玉県歯科衛生士会の丸山惠子会長を大会長に開催される予定です。


神戸国際会議場

神戸国際会議場

メインホール

メインホール


ポスター会場

ポスター会場

展示会場

展示会場