「第17回日本歯科審美学会学術大会」が開催されました (10/18)

 2006.10.18

「第17回日本歯科審美学会学術大会」が開催されました

  10月14日(土)・15日(日)の両日にわたり、東京都・きゅりあん(品川区立総合区民会館)にて「第17回日本歯科審美学会学術大会」が開催されました。
  今回のメインテーマは「口もとの美を医学・薬学との共感から」。歯科以外の領域の先生方による講演を含め、会長講演、特別講演、基調講演、教育講演、海外招待講演、招待講演、臨床セミナー、歯科技工士セッション、歯科衛生士セッション、テクニカルセミナー、区民公開講座、ポスター発表等、多様な発表が行われました。
  大会長は、昭和大学歯学部歯科補綴学教室の川和忠治教授でした。

  特別講演Iの「美容歯科と美容外科の接点」では、昭和大学医学部形成外科学教室の保阪善昭教授が、美容外科と形成外科の歴史や位置付け、症例を説明されると共に、美容外科と美容歯科の共通点について語られました。

  東京医科歯科大学大学院医療経済学分野の川渕孝一教授による特別講演II、「歯科インプラント治療に関する需要・供給の価格弾力性」は、大阪大学大学院国際公共政策研究科の杉原茂教授、株式会社ジーシーとの共同研究です。これは、本分野が歯科医師を対象に、ジーシーが国民を対象に行ったアンケートの結果をもとに、経済学の観点から歯科では初めて治療費に関する需要と供給の価格弾力性を導出したものです。併せて、国民向けアンケートからホワイトニングや矯正など、審美の分野についての調査結果も発表されました。

  教育講演IIIの「化粧品と審美歯科材料の安全性」では、昭和大学薬学部毒物学教室の吉田武美教授が、歯科材料などで使用されている化学物質の安全性評価の方法、現状や今後の展望について述べられました。

  招待講演II「顔を活かす 顔筋トレーニング フェイスニング」では、美容医学研究所 ソシエテ ヴィザージュの犬童文子先生が、顔の筋肉の特性を知り、正しくトレーニングすることで素敵なスマイル、豊かな表情のいい顔を作ることができると、実演を交えながら説明されました。

  区民公開講座は、タレントの早見優さんとカメラマンのハービー・山口氏を迎え、一般の人たちに審美歯科についてもっと知っていただき、歯や口元の美しさから日常生活の質の向上を考える機会にしていただくことを目的に開催されました。
  前半は早見さんから川和大会長ら3人の歯科医師の先生への歯科に関する質問コーナー、後半は山口氏の「笑顔」をテーマにした写真のスライドショーの上映と「笑顔」「人をほめること」の大切さについての対談が行われ、楽しく、感動的な1時間30分でした。

  なお、次回は「接着と審美」をテーマに、日本接着歯学会学術大会とのジョイントミーティングが行われます。2007年11月17日(土)・18日(日)に九州大学医学部百年講堂にて開催される予定です。大会長は、九州大学大学院の寺田善博教授です。
  また、来年5月には、韓国・ソウルにて、第5次世界審美歯科科学会学術大会も開催されます。


きゅりあん
きゅりあん
開会式
開会式
川渕孝一教授
川渕孝一教授
ポスター発表
ポスター発表
企業展示
企業展示