「第57回春季日本歯周病学会学術大会」が開催されました

  5月23日(金)・5月24日(土)の両日にわたり、岐阜市・長良川国際会議場、岐阜都ホテルにて「世界に発信する」をテーマに、「第57回春季日本歯周病学会学術大会」が開催され、約2,000名の参加登録者数があり、たいへん盛会でした。
  学術大会は、韓国歯周病学会会長講演、特別講演2題、シンポジウム2題、認定医・専門医教育講演、歯科衛生士教育講演、倫理委員会企画講演、学会学術賞記念講演、歯科衛生士シンポジウム、市民フオーラム、ランチョンセミナー4題、一般演題口演39題、歯科衛生士口演3題、一般演題ポスター50題、臨床(認定医・専門医)ポスター54題、歯科衛生士症例ポスター12題、企業展示が行われました。
  大会長は、朝日大学歯学部口腔感染医療学講座歯周病学分野の澁谷俊昭教授でした。

  韓国歯周病学会会長講演では、徳島大学大学院ヘルスバイオサイエンス研究部歯周歯内治療学分野の永田俊彦教授を座長にYoung-KyooLEE先生より「The prognosis of the periodontally treated teeth」との演題にてご講演がありました。

  特別講演1では、日本大学松戸歯学部歯周治療学講座の小方頼昌教授を座長に、「歯周病において破骨細胞はどのように誘導されるか」との演題にて、松本歯科大学総合歯科医学研究所の高橋直之教授がご講演されました。

  破骨細胞形成機構と歯周病における歯槽骨吸収の亢進と防御メカニズムについて最近の知見を交えご講演されました。

  特別講演2では、明海大学歯学部口腔生物再生医工学講座歯周病学分野の申基喆教授を座長に、「審美領域におけるティッシュマネージメントの科学と臨床」との演題にて、医療法人社団裕和会タキノ歯科医院の瀧野裕行先生がご講演されました。

  歯周治療における考え方やテクニックはインプラント治療と共通する点が多く、従来の歯周治療の延長線上にあるものと考え、天然歯及びインプラント周囲のティッシュマネージメントについてご講演されました。

  シンポジウム1では、小野寺歯科の小野寺良修先生を座長に、「ボーンバンクとサージカルトレーニング」をメインテーマに3名のシンポジストがご講演されました。

  演者および演題は以下の通りとなっております。小野寺歯科の小野寺良修先生より、「歯科と整形外科における骨移植とサージカルトレーニングの現状」、はちや整形外科病院の蜂谷裕道先生より、「整形外科におけるボーンバンクとサージカルトレーニングの現状と今後の課題」、北海道医療大学リハビリテーション科学部の青木光広先生より、「学会共催による献体を用いた手術技術研修の成果と展望」でした。

  シンポジウム2では、新潟大学大学院医歯学総合研究科摂食環境制御学歯周診断・再建学分野の吉江弘正教授を座長に、「レーザー治療」をメインテーマに3名のシンポジストがご講演されました。

  演者および演題は以下の通りとなっております。医療法人成仁会藤沢台山本歯科の山本敦彦先生より、「歯科用レーザーのインプラント周囲炎および歯周再生療法への応用」、吉野歯科診療所歯周病インプラントセンターの吉野敏明先生より、「エルビウムレーザーを用いた歯周組織再生療法?コーンビームCT、細菌検査、免疫検査に基づく診断とレーザーおよび内視鏡を用いた再生外科?」、株式会社モリタ製作所第二研究開発部の岡上吉秀先生より、「歯科用レーザー装置の変遷」でした。

  なお、次回大会は、2014年10月19日(日)に神戸国際展示場にて、東京医科歯科大学大学院医歯学総合研究科歯周病学分野の和泉雄一教授を大会長に開催される予定です。


長良川国際会議場

長良川国際会議場

メインホール

メインホール


ポスター会場

ポスター会場

展示会場

展示会場