「GC友の会 学術講演会 東京シンポジウム」を開催しました (10/30)

 2007.10.30

「GC友の会 学術講演会 東京シンポジウム」を開催しました

  10月28日(日)に、東京国際フォーラム・ホールB7にて、「GC友の会 学術講演会 東京シンポジウム」を開催し、定員を大きく上回る1,070名のお客様にご来会いただき、たいへん盛会でした。
  今回は「だからペリオは面白い~歯周治療のストラテジー~」をテーマに、埼玉県所沢市でご開業の内山茂先生をコーディネーターとして、大阪府豊中市でご開業の山本浩正先生、東京歯科大学病理学講座准教授の橋本貞充先生の3名の先生方にご講演いただきました。

  まずはじめに、内山茂先生より「SPTの戦略」と題して、SPT(「動的な歯周治療の後に開始される治療」)時における炎症抑制に焦点をしぼり、とくに歯肉縁上の歯面清掃としてPMTC、歯肉縁下のプラーク除去として歯周デブライドメントの術式およびこれらの臨床効果について話されました。SPTにおいて、一時のセルフケアの向上よりも患者さんが長期にわたって口腔の健康に向き合っていくためのサポートを心がける必要があるとのことでした。

  次に、橋本貞充先生より、「ビョウリのメガネで歯肉を診たら・・・~こんな変化をするのは、なぜ・・・?~」と題してPart1では、上皮の下にはどんな構造があり、どのようにからだを防御しているのかを歯と歯周組織の微細構造とその病態について様々な角度からご講演いただきました。

  引き続き、山本浩正先生より、「ペリオはスポーツだ!」と題して、スポーツと同じように歯周治療には“攻め”と“守り”が必要で、この攻めと守りのバランスの取れた治療について話されました。歯周治療は歯周動的治療とメインテナンスに分けられる。歯周治療を成功に導くためには歯周動的治療とメインテナンスのバランスが大切であり、この違いを通してそのバランスをどのように考え、臨床に生かしていくのかについてご講演くださいました。歯周動的治療で歯周病の発症、進行のリスクを下げないとメインテナンスで維持していくことは困難であるとのことでした。

  次に、再び橋本貞充先生より、「ビョウリのメガネで歯肉を診たら・・・~こんな変化をするのは、なぜ・・・?~」と題してPart2では、歯周治療後の治癒過程を考えるために、治癒に必要な要因やそのメカニズムについて話されました。

  最後に、パネルディスカッション~謎解きペリオドンティクス~と題して先生方とのディスカッションがありました。コーディネーターの内山茂先生にピックアップしていただいた歯周病についての代表的な質問を、臨床の立場から山本浩正先生に、病理学の立場から橋本貞充先生にわかりやすく解説していただきました。

  展示コーナーでは、新製品の「ルシェロ歯ブラシB-20ピセラ」をはじめ、現在友の会歯科医師会員様にご提供中の口腔用ジェル「オーラルアクアジェル」、歯周病原細菌検査も可能になった「サリバチェックラボPCR」、音波振動歯ブラシ「プリニアスリム」、口腔内洗浄液「プラチ・ナノテクトEX」、「ルシェロ歯ブラシ」、「MIペースト」、「アメリカンイーグルインスツルメント」等の予防製品の他、炭酸ガスレーザー「ナノレーザーGL-III」、手術用顕微鏡「OPMI pico(カールツァイス社製)」、歯科用双眼ルーペ「アイルーペ」を展示し、多くのお客様にお立ち寄りいただきました。


受付コーナー
受付コーナー
満員の会場
満員の会場
内山茂先生
内山茂先生
橋本貞充先生と山本浩正先生
橋本貞充先生と山本浩正先生
展示コーナー
展示コーナー