「第27回日本顎咬合学会学術大会・総会」が開催されました

 6月20日(土)・21日(日)の両日にわたり、東京国際フォーラムにて、「第27回日本顎咬合学会学術大会・総会」が開催されました。今回は「アート・サイエンス・クラフトの融合」をメインテーマに、約4,200名の参加登録があり、盛大な大会になりました。

 大会会長は香川県でご開業の夏見良宏先生、プログラムチェアマンは宮城県でご開業の山影俊一先生でした。

 基調講演は、ノンフィクション作家、評論家である柳田邦男氏により「ヒューマンエラー?進化する安全の課題?」の演題にて行われ、ヒューマンエラー防止への組織レベルの取り組みの重要性や事故調査知識を持つスタッフの育成の必要性についてお話されました。また急遽、話題として取り上げていただいた臓器移植法改正案に関連するお話では、長年、脳死問題に関わられてきた演者ならではの奥深い講演に、医療人として熟考すべき問題であることを認識させられました。

 特別講演は、「歯科臨床の将来ビジョン 歯周病&インプラント治療のはたす役割?Multi-Disciplinaly Implant Therapy?」と題し、日本大学歯学部教授の伊藤公一先生を座長に、UCLA教授のThomas J.Han先生から、近い将来において、歯科臨床に影響を与えるであろう「技術、材料、器材の進歩」、「生物学的進歩」、「臨床的な進歩と傾向」について27年の臨床的な教訓を基にお話され、歯科治療の成功はひとえに正しい診断にかかっており、それを導くための知識および活かすための様々な知識が必要であると語られました。

 テーマシンポジウムでは、歯科医師部門「顎口腔系の機能回復と耐久性を考える」「インプラント ビギナーのためのベーシックコース」「インプラント エキスパートのためのアドバンスコース」、歯科技工士部門「ART…審美から咬合を語る」「SCIENCE…ニューマテリアル&ニューメカニックから咬合を語る」「CRAFT…経験的手作業から咬合を語る」、歯科衛生士部門「スタディグループ 私たちの活動と展望」「若き歯科衛生士に受け継がれる歯科衛生士のアート・サイエンス・クラフト」「歯科臨床における物語り(ナラティブ)と対話(コミュニケーション)「聴き手」であるハイジニストの個性を活かして」の演題にてそれぞれ、2日間に渡り講演、ディスカッションが行われました。

 その他、メーカーシンポジウム、一般口演、ランチョンセミナー、デモンストレーションやハンズオン、ポスター発表など、多彩なテーマの発表が行われました。

 また、賛助会員企業展示では78社が出展。ジーシーでは、歯科用CAD/CAMシステム「Aadva Verita Lab」、インプラントシステム「ジーシーインプラントRe ジェネシオフィクスチャー〈インターナルタイプ〉、セティオフィクスチャー〈エクスターナルタイプ〉」、歯科用X線装置「プロマックス2D/3D」、セルフアドヒーシブルーティングセメント「G?ルーティング」、「ルシェロ歯ブラシ」等の展示を行い、多くのお客様にお立ち寄りいただきました。

 恒例の理事長招宴は、海外講師の紹介、学会誌優秀論文賞等の表彰式などが行われ、またゲストとしてジャズカルテット「タイガー&アソシエイツ」のジャズミュージックとなつかしのメロディーにのせた歌声を参加者の方々は満喫されていらっしゃいました。

 なお、次回の第28回大会は、来年の6月12日(土)・13日(日)に「Predictable Clinical Dentistry -予知性のある歯科臨床を求めて-」をテーマに東京国際フォーラムにて開催される予定です。

開会式

開会式

基調講演

基調講演

特別企画

特別企画

テーブルクリニック&有料ハンズオン

テーブルクリニック&有料ハンズオン

ポスター発表\

ポスター発表

展示コーナー

展示コーナー