「第56回春季日本歯周病学会学術大会」が開催されました

  5月31日(金)・6月1日(土)の両日にわたり、東京都・タワーホール船堀にて「Gingival Marginを見つめなおす」をテーマに、「第56回春季日本歯周病学会学術大会」が開催され、たいへん盛会でした。
  学術大会は、特別講演2題、シンポジウム2題、認定医・専門医教育講演、歯科衛生士教育講演、倫理委員会企画講演、学会学術賞受賞記念講演、市民公開講座、ランチョンセミナー3題、一般演題口演32題、歯科衛生士口演7題、一般演題ポスター56題、臨床(認定医・専門医)ポスター45題、歯科衛生士症例ポスター13題、企業展示が行われました。
  大会長は、昭和大学歯学部歯周病学講座の山本松男教授でした。

  特別講演1では、新潟大学大学院医歯学総合研究科の吉江弘正教授を座長に、「口腔衛生学と歯周病学の融合:歯根膜細胞とバイオフィルムのクロストーク」との演題にて、鶴見大学歯学部探索歯学講座の花田信弘教授がご講演されました。

  再生医療を目指す歯周病学には、バイオフィルムを除去し、プロバイオテックスで置換して無毒化する、口腔衛生学(予防歯科)の手法を導入する必要があると説かれました。

  シンポジウム1では、東京歯科大学の下野正基名誉教授を座長に、「歯肉上皮の機能を考える」をメインテーマに4名のシンポジストがご講演されました。

  演者および演題は以下の通りとなっております。長野市でご開業で日本歯周病学会常任理事臨床研修委員長の谷口威夫先生より「歯肉上皮の回復能力を再認識する」、昭和大学歯学部口腔病理学教室の山本剛講師より「分子レベルで見た接合上皮の特異性」、広島大学病院歯周診療科の藤田剛講師より「歯肉上皮細胞に着目した歯周炎発症のメカニズムの解明とその制御」、東京歯科大学生物学研究室の橋本貞充准教授より「歯肉の微細構造・機能・再生を見つめ直す」でした。

  シンポジウム2では、日本大学松戸歯学部歯周治療学の小方頼昌教授を座長に、「歯周病を通してインプラント周囲炎をとらえる」をメインテーマにこちらも4名のシンポジストがご講演されました。

  演者および演題は以下の通りとなっております。九州大学大学院歯学研究院口腔機能修復学講座の熱田生先生より、「インプラント周囲の上皮封鎖性はどこまで解明されているか?」、東京医科歯科大学歯学部附属病院の宗像源先生より、「日本におけるインプラント周囲炎の現状と問題点」、東京医科歯科大学大学院医歯学総合研究科の竹内康雄先生より、「インプラント周囲の細菌叢?わかっていること・いないこと?」、宮崎市でご開業の松井孝道先生より、「インプラント周囲炎の治療における除染法を考察する」でした。

  なお、次回大会は、2013年9月22日(日)に前橋市民文化会館にて、新潟大学大学院医歯学総合研究科の吉江弘正教授を大会長に開催される予定です。


タワーホール船堀

タワーホール船堀

開会式

開会式


満員のA会場

満員のA会場

ポスター会場

ポスター会場


展示会場

展示会場

会場より東京スカイツリーを望む

会場より東京スカイツリーを望む