10月19日(日)、神戸市・神戸国際展示場にて「歯周病学 温故知新」をテーマに、「第57回秋季日本歯周病学会学術大会」が開催され、約3,000名の参加登録者数があり、たいへん盛会でした。
学術大会は、特別講演Ｉ、特別講演II、シンポジウムＩ、シンポジウムII、シンポジウムIII、学会主導型シンポジウム、認定医・専門医教育講演、歯科衛生士教育講演、厚生労働省説明会、公開市民講座、ランチョンセミナー6題、一般演題ポスター94題、臨床(認定医・専門医)ポスター77題、歯科衛生士症例ポスター26題、企業展示が行われました。
大会長は、東京医科歯科大学大学院医歯学総合研究科生体支持組織学講座歯周病学分野の和泉雄一教授でした。
特別講演Ｉでは、東京医科歯科大学大学院医歯学総合研究科歯周病学分野の和泉雄一教授を座長に「骨免疫学の最前線」との演題にて、東京大学大学院医学系研究科免疫学講座の高柳 広教授がご講演されました。
特別講演IIでは、北海道医療大学歯学部口腔機能修復・再建学系歯周歯内治療学分野の古市保志教授を座長に、「Exploring a pathobiology-based classification of periodontitis」との演題にて、Panos N．Papapanou先生がご講演されました。
シンポジウム1では、新潟大学大学院医歯学総合研究科 摂食環境制御学講座 歯周診断・再建学分野の吉江弘正教授を座長に、「歯周治療 温故知新」をメインテーマに3名のシンポジストがご講演されました。
演者および演題は以下の通りとなっております。二階堂歯科医院の二階堂雅彦先生より、「サイエンスが歯周治療をどう変えたか？」、弘岡歯科医院（スウェーデンデンタルセンター）の弘岡秀明先生より、「スカンジナビアンアプローチ、再考」、医療法人貴和会 銀座ペリオインプラントセンターの松井徳雄先生より、「歯周組織の長期安定性を求めて」でした。
シンポジウム2では、北海道大学大学院歯学研究科 歯周歯内療法学教室の川浪雅光教授を座長に、「進行した根分岐部病変への新しい治療戦略」をメインテーマに3名のシンポジストがご講演されました。
演者および演題は以下の通りとなっております。水上歯科クリニックの水上哲也先生より、「３次元的診断に基づいた根分岐部病変の外科的治療戦略」、池田歯科クリニックの池田雅彦先生より、「外傷力を考慮した根分岐部病変の治療戦略」、北海道大学大学院歯学研究科 歯周歯内療法学教室の菅谷勉先生より、「根分岐部デブライドメントの向上と保存的治療の適応拡大」でした。
シンポジウム3では、長谷川歯科医院の長谷川嘉昭先生を座長に、「歯周病患者におけるインプラントメインテナンス」をメインテーマに2名のシンポジストがご講演されました。
演者および演題は以下の通りとなっております。長谷川歯科医院の川崎律子先生より、「インプラント治療における歯周病患者のマネジメント」、小林歯科医院の小林明子先生より、「上部構造補綴物を考慮したインプラントメインテナンス」、でした。
学会主導型シンポジウムでは、日本歯周病学会理事長・徳島大学大学院バイオヘルスサイエンス研究部 歯周歯内治療学分野の永田俊彦教授、日本歯周病学会研究委員会委員長・岡山大学大学院医歯薬学総合研究科 歯周病態学分野の高柴正悟教授を座長に、「新しい医療の実現：日本歯周病学会が果たすべき学術的・医療的・社会的役割」をメインテーマに5名のシンポジストがご講演されました。
演者および演題は以下の通りとなっております。日本歯周病学会医療委員会委員長・広島大学大学院医歯薬保健学研究院 応用生命科学部門 歯周病態学分野の栗原英見教授より、「医歯連携における歯科医療・歯周治療のあり方」、ライオン株式会社の西永英司先生より、「唾液による総合的な口腔検査法のチェアサイドへの応用に向けた取組み?多項目唾液検査システム（ＡＬ?55）の開発」、サンスター株式会社の江口徹先生より、「Mouth＆Bodyの視点で企業が果たす社会的役割」、健康保険組合連合会・NPO健康情報処理センターあいちの赤塚俊昭先生より、「歯科・医科医療費の相関分析-歯の健康が身体の健康を支える」、読売新聞東京本社の南砂先生より、「メディアの立場からの発言-メディカルケアからヘルスケアへ、意識の転換を」でした。
ランチョンセミナー3では、「歯周病原細菌検査の使いどころ」との演題にて、東京医科歯科大学大学院医歯学総合研究科 歯周病学分野の竹内康雄先生がご講演されました。
なお、次回大会は、2015年5月15日（金）、5月16日（土）に幕張メッセにて、日本歯科大学生命歯学部歯周病学講座の沼部幸博教授を大会長に開催される予定です。
神戸国際展示場
メインホール
ランチョンセミナー会場
ポスター会場
展示会場