“見て・聞いて・わかりやすい”を モットーに
「ブックカフェの跡地にて2021年8月に開院した「ときわ歯科」。
患者さんの声に耳を傾け、丁寧な診療を行うことで信頼を集めている。
人の役に立ちたくて歯科医師を目指す
都心へのアクセスが良く、ベッドタウンとして人気の北浦和。その駅前に、小林史明先生が院長を務める「ときわ歯科」がある。
「患者さんから直接ありがとうと言っていただいたとき、大きなやりがいを感じる」という小林先生。大学では口腔外科を専攻し、卒業後は中核病院で口腔がん、顎変形症などの手術や障がい者の治療を数多く手がけた。その後、歯科医院の勤務医として小児などの経験を積み、2021年に開業に踏み切った。
開業した場所は、前はブックカフェだったテラス付きの2階テナント。駅近で人通りが多いことと、視認性の高さが決め手となった。患者さんがリラックスできるよう、診療ブースは広めの作りで、圧迫感なく話しやすい環境を提供できるようになっている。実際、院内に入ってみると開放感があり、無駄のない動線が気持ち良く感じられる。
カルテや画像の一元管理でスムーズな診療体制を構築
ユニット、X線装置、レセコンといった主要機器もジーシーで揃えた。先に開業した親戚からの勧めがあったことに加え、小林先生自身が学生の頃からジーシー製品に触れ、その良さを実感していたことも大きかった。メーカーを統一するメリットは多々あるが、特にカルテと画像を一元管理できることが非常に有用と感じているという。
「当院では患者さんにより納得してもらえるよう、必ず術前・術後を写真に撮り、ブースのディスプレイなどで一緒に見ながら説明をしています。これをスムーズに行えるところに一元化の強みを感じます。また、機器の使いやすさもスタッフから好評です」
患者さんの話をよく聞き丁寧な対応に努める
医院では、小林先生と奥様で歯科医師の裕美子先生、歯科衛生士3名、歯科助手1名の計6名で診療にあたっている。「ときわ歯科」の周辺には学校や公園があり、子育て世代が多く居住するためか小児の患者さんが多く、家族で受診されることもよくあるそうだ。
治療に当たって留意していることは、患者さんの話をよく聞くことと、丁寧に対応すること。
「基本的なことですが、患者さんが描くゴールをよく聞いたうえで治療方針を立てています。専門知識に基づき、できる、できないといった判断をするのは私たちの役割ですから、患者さんには遠慮せずに思っていることを話してもらえるよう努めています」
そう優しく語る言葉から、小林先生の誠実な人柄がうかがえる。
訪問診療でさらなる貢献をしていきたい
小児の患者さんが多いのに対し、高齢の患者さんがあまり多くないという「ときわ歯科」。これについて小林先生は、受診したいけれど受診できる状況にない方が多いのではと考え、訪問診療の開始を計画している。小林先生は、開業前まで訪問診療にも精力的に取り組んでおり、訪問診療歴15年と経験も豊富である。
「夏は暑くてしんどいと思うこともありましたが、大きなやりがいを感じていました。高齢者の方に歯科医療を行き届かせて、もっと地域に貢献していきたいと思います」
訪問診療をはじめられるよう、すでに準備は整っているという。地域の患者さんのために、北浦和の街を颯爽と駆け巡る小林先生の姿が見られる日は、そう遠くないようだ。