“家族同然”の患者さんを守るため質の高い歯科医療を展開
東京都心で開業している医療法人が、近隣に新たな分院を開業。
患者さんのためのさらなる医療の拡充を実現した。
“スープの冷めない距離”に2つめの分院を開業
「おじまデンタルクリニック日本橋」は、小島武郎先生が理事長を務める「おじまデンタルクリニック(神田に2007年開業)」の分院として2023年3月に開院した。「おじまデンタルクリニック虎ノ門(2019年開業)」に続いて第2の分院となる。
新たな開業地に日本橋を選んだ理由は、“スープの冷めない距離”をイメージしてとのこと。神田、虎ノ門、日本橋はいずれも皇居の周辺で、自転車で移動できる範囲。すぐに行き来できる場所に開業することで、本院と同様に分院の診療品質を小島先生自身がコントロールできるようにした。
また、マンパワーを有効活用する狙いもあったという。医院同士が近ければスタッフの共有が可能となる。効率的な勤務シフトが組めるほか、イレギュラーな事態が発生したときには互いにフォローできるというわけだ。
日本橋の雰囲気に合わせてユニットにはイオム 和をチョイス
小島先生は、本院の開業時からジーシーのユニットの機能面を高く評価し、愛用している。 「ユニットは長年イオムシリーズを使ってきました。特に気に入っている点はサイズ感です。さらに、動かしたいように動いてくれる、的確かつスムーズな動きもいいですね。それから、私はヘッドレストが手動だとストレスを感じてしまうので、電動ヘッドレストを重宝しています」
そして日本橋の分院には、多くの名建築が残る歴史ある街の雰囲気に合わせて、“和”を基調とする「イオム 和」を導入した。医院で使用している超音波スケーラーはイオムシリーズで互換性があり、PMTC時の操作性も良いことから歯科衛生士の支持も厚いという。
歯科医師と歯科衛生士の両輪で歯周治療に注力
「おじまデンタルクリニック」では予防やインプラント、審美、小児など幅広い診療を手掛けているが、小島先生たちがひときわ熱心に取り組んでいるのが歯周治療である。
「30代以上では8割以上の方が歯周病に罹患しているとされます。インプラントを入れたり、カリエスを治療したりする前に、歯周病をしっかり治療して、口腔内の環境を改善しておくことが大切です」と語る小島先生。日本歯周病学会の歯周病専門医として研鑽を重ね、治療にあたっている。また、歯科衛生士も知識と技術の習得に精力的で、日本歯周病学会認定歯科衛生士が多数在籍し、さらに日本臨床歯周病学会指導歯科衛生士の認定を得た歯科衛生士も誕生した。歯科医師と歯科衛生士が両輪となり、高品質な歯周治療の提供に努めている。
「歯科医師になって良かった」
学生時代から、スピーカーを自作したり、釣りの疑似餌を作ったり、自らの手を動かす細かい作業が好きだったという小島先生。歯科の仕事に通じるところがあり「歯科医師になって本当に良かったと思っています」と笑顔で語る。
「特に、治った瞬間が好きですね。患者さんは家族同然ですから、自分の家族に受けてもらいたい治療をご提案します。その治療を受けていただき、悪いところが治って喜んでもらえると、とても嬉しく思います」
逆に、長年診療していた患者さんが高齢になって来院できなくなったときには悲しみを感じるとも。そこで、2022年から訪問歯科をスタートし、小島先生自身が週に2日訪問診療を行っている。
「私の祖母が亡くなる前に、何もしてあげられなかったことがずっと心の片隅に残っていました。介護はそれにかかわるすべての人が大変です。訪問歯科を通じてお役に立ちたいと思いました」
2つ目の分院、訪問診療と、患者さんのために奮闘する「おじまデンタルクリニック」と小島先生の強い思いが感じられた。