小出歯科クリニック

小出歯科クリニック
新潟県新潟市東区河渡新町

笑顔がずっと続くように医院の仲間を増やしていく

手厚い診療と歯科医師の育成を実現すべくスタートした「小出歯科クリニック」。
スタッフとも患者さんとも仲間になることで、地域の健康と笑顔を育んでいく。

 

診療も人材育成もできる理想の環境を求めて開業

 

 新潟空港にほど近い住宅地に、2024年5月「小出歯科クリニック」が開院した。
 院長は新潟出身の小出勝義先生。日本歯科大学名誉教授の小出 馨先生の長男で、「幼いころから将来は歯科医師になりたいと思っていました」と話す。PCのスキルに長けていて、馨先生の研究や治療に関する内容を可視化するのも得意で、学生のころから様々な顎関節の動きや筋肉の働きをアニメーションでわかりやすく再現して、資料作りを手伝ってきた。そのため顎関節と咬合を組み合わせて立体的にイメージでき、大学院での研究にも役立ったそうだ。
 卒後は大学に所属し、研究と診療、そして学生の指導にあたってきた。「教えるのが好きなんだと思います。若手が興味を抱いた事柄をしっかり学べるようサポートしたい」と語る勝義先生が、研究と教育を目的とする大学を離れて開業の道を選んだ理由は、地域の臨床と人材育成を両立するためだった。
 「患者さんと向き合い、さらに自分と同じ感覚で臨床を行う仲間が増えていったらすごく楽しいだろうなと思い、地域の方々に喜んでいただける仲間づくりができる環境を作ろうと開業を決意しました」
 土地購入、医院設計など働きながら準備をするのは苦労もあったそうだが、「周囲の方々の後押しを得て、ここまでたどり着けました」と控えめな勝義先生。その人柄に魅了されて多くの人達が集まったのだろう。大学の同級生で奥様である歯科医師の未来先生が副院長を務め、馨先生や勝義先生の弟さんお二人も非常勤で勤務しており、家族で勝義先生を支えている。

 

クリニックメッセージに込めた想い

 

 「小出歯科クリニック」では、“たいせつな笑顔とずっと”というクリニックメッセージを掲げている。患者さんが元気になって笑顔になれる歯科医院、スタッフが笑顔で働ける職場にしていきたいという願いを込めたメッセージである。
 そして、この笑顔を支える一番の要件は安全と安心だと勝義先生は考えている。患者さんにとって安全な診療のため院内環境整備に注力していて、ユニットには給水管路の洗浄機能を搭載したイオム アクアを採用している。洗浄・消毒・滅菌にも安全性の高い最新のシステムを導入した。また、スタッフの安全のため、麻酔用シリンジには、ねじ式と比較して片付けの際に本体から注射針を取り外せたことが明確にわかり、針刺し事故を防止できるロック式を選定した。安全な診療体制構築の取り組みは実に多岐にわたり、細部にまで配慮が行き届いている。

 

患者さんにも仲間になってもらい一緒に口腔環境を整える

 

 診療では、子どもからシニアまでライフステージや口腔環境に合わせた治療を提供する一方、自分で自分の歯を守れるようになることの大切さを提唱している。患者さんが口腔状態や治療について理解し、一緒に口腔環境を整えていくことで、一人でも多くの患者さんを健康に、笑顔にしたいと考えているためだ。
 「過去に受けた治療への不満などから、歯科医院に対する態度が固い患者さんは多くいます。そんな患者さんも治療が進むにつれてすっかり柔和になるケースをたくさん見てきました。治療を通して信頼関係を築き、患者さんにも仲間になっていただきたいと思っています」

 

目標とするのは分院に近いのれん分け

 

 今後のビジョンについて勝義先生に尋ねたところ、「人材育成は診療スキルだけでなく経営面でもサポートしていくことで、ゆくゆくは“分院に近いのれん分け”を実現したいと願っています」そう答えが返ってきた。
 自分と同じような理念で患者さんお一人お一人の治療に取り組める歯科医師を育成し、その歯科医師が独立できるまでに成長したら、担当していた患者さんを連れて開業してもらうことで成功をサポートする、そんな風に貢献したいという将来の構想をうかがえた。
 大切な人たちの笑顔が地域に広がっていくように願い、信頼するスタッフと真摯に歯科診療に取り組んで行く。勝義先生の医療者としての熱い思いが伝わってきた。