2007年に千葉市稲毛区に開業。歯周病専門の歯科医院
「稲毛デンタルクリニック」は、2007年に千葉市稲毛区に開業。歯周病専門の歯科医院としてスタートを切った後、徐々に各方面のエキスパートたちが集まり、確かな診療体制を築いている。インプラント、矯正、歯内療法など、難度の高い治療を求めて訪れる患者さんが多く、自費率も高い。2021年11月に同区内にて移転リニューアルを果たした。
3つのフロアからなる院内運営上の問題を案内システム導入でスマートに
「稲毛デンタルクリニック」はビルの1階から3階の3つのフロアを持っている。1階は総合受付と待合室。また、ユニットも3台配置されており、主にメインテナンスやご高齢で脚が不自由な方の治療が行われる。2階はメインの診療フロアで、6台のユニットが設置され、消毒・滅菌室も配されている。3階はユニット1台のオペ室と、スタッフルームや技工室などに使用されている。
階ごとの主な役割を分け、スペースを有効活用した院内となっているが、例えばメイン診療室の2階で治療を行う場合、スタッフが1階の待合室まで患者さんを迎えに行き、診療後には1階まで見送るなど、スタッフが階をまたいで院内を動き回る必要もあった。
そこで、NOMOCa-Guide type Gによる患者さんの案内システムを導入した。これによって、患者さんを診療フロアに呼ぶことができ、結果スタッフが各フロアを行き来する回数は大幅に減少。スタッフは空いた時間を他の作業に充てられ、全体的に院内の効率化につながっている。
片山先生がNOMOCa-Guide type Gの導入を決めた理由のひとつとして強調するのが、優れた互換性だ。「稲毛デンタルクリニック」では開院以来ノーザのレセコンを使用しているが、NOMOCa-Guide type Gはノーザのレセコンとの連携も可能となっており、医院のレセコンを切り替えることなくスムーズに導入できたことが大きかったという。
ずらりとそろったエキスパート集団が力を合わせて歯科医療を提供
「稲毛デンタルクリニック」の開院は2007年。開院当初から5名の歯周病専門医が在籍しており、名実ともに歯周病専門の歯科医院となった。当時、歯周外科の分野はテクニックセンシティブとされており、しっかりと対応できる歯科医院が少なく、患者さんたちから大いに支持を集めたという。
「最初は歯周病専門を標榜して開業したのですが、それからさまざまな専門の先生方が次々に集まってきて、できることがどんどん増え、いまに至っています」
片山先生の言葉どおり、現在「稲毛デンタルクリニック」には13人もの歯科医師が在籍している。また驚くべきは、認定医や専門医の資格を持つ歯科医師の多さである。待合室の壁にはたくさんの証書が掲示されている。
「若い先生たちには、あまり先入観を持たずに自分の好きなジャンルを見つけるように話しています。そして、できうる限りそれをサポートしていく。この姿勢がエキスパートを多く輩出する土壌となったのかもしれません」
多方面に長けた先生方が技術や知恵を出し合って、さまざまなニーズに対応した歯科医療を提供できる。「稲毛デンタルクリニック」の診療体制は、地域に住む患者さんにとって、実に心強いものと言えるだろう。
スタッフを守り、患者さんを守りすべての人を幸せにする
「稲毛デンタルクリニック」が移転を果たしたのは2021年11月。まさに、コロナ禍のただ中での移転となった。当時の心境を片山先生はこう振り返る。
「感染症対策というと、どうしても患者さんへの対策に目が行きがちですが、それは当然のこととして、同じくらいスタッフを守る、スタッフに感染させないという意識が強かったです」
移転にあたっては、院内のユニットをイオム アクアに一新している。ユニット内部の水の清潔を保つことの重要性を把握し、患者さんやスタッフにとってより安全な歯科医療を行うための選択だったそうだ。
また、医院独自の取り組みとして、院内でよく触れる箇所の調査を率先して実施した。これは、スタッフと患者さんの手にブラックライトで光る塗料を塗って院内を利用してもらうというもので、結果チェアの上部やライトの取っ手など、よく触られて汚れやすい箇所がわかり、そこを重点的に清掃することで、交差感染の予防につなげているという(※こちらより動画をご覧いただけます)。
「医院の究極の目標は、みんなを幸せにすることです。幸せにする順番として、まずは身近な人、つまりスタッフが幸せでないといけないと思います。スタッフを幸せにできないと患者さんを幸せにすることはできません」
そう語る片山理事長の表情は、治療中の厳しさが消え、優しさに包まれていた。
患者さんのニーズに応えられる強固な診療体制、効率化が推進された院内、安心安全な医療の提供。「稲毛デンタルクリニック」はこれからを見据えて、邁進を続けていく。