予防歯科を軸に 患者さんの“宝物”を一緒に守る
札幌の住宅街にて2021年4月に開業した「アーレ歯科クリニック」。
患者さんのことを親身に考え、真摯に予防歯科を推進している。
歯は1本1本が“宝物”
札幌駅から車で約20分の札幌市西区。住宅街にあるビルの1階テナントに、「アーレ歯科クリニック」がある。アーレとは、フィンランド語で宝物を意味する。
「患者さんの歯1本1本が宝物だと考えています。それを守っていくのが私たちの仕事です」
そう語るのは、院長の末永亮二先生。大学を卒業し、千葉県の歯科医院などで研鑽を積んだ後、地元北海道にて開業を果たした。
テナントの限られたスペースを最大限に活かすため、医院の設計にはこだわり抜いたという。4台のユニットを置くこと、患者さんとスタッフの動線を分離すること、という2つのコンセプトがあり、結果バックヤードを中心に放射状に4台のユニットを配置する院内レイアウトになった。
スタッフは、奥様を含めて歯科衛生士が3人、歯科助手が2人。加えて、非常勤で矯正の歯科医師も勤務している。
患者さんがセルフケアしやすい口腔環境を作る
開業直後からスタッフ、ユニットともに充実の体制を整えた背景には、末永先生の揺るぎない信念があった。
「私が最も重要と考えているのは、患者さんがセルフケアしやすい口腔環境を作って、予防を達成することです。せっかく治療しても、セルフケアがうまくいかないと予防はできません。だから、ただ治療するだけではダメなんです」
その言葉からもわかるように、治療面ではさまざまな取り組みがなされている。例えば、補綴治療の際はフロスや歯間ブラシなどがきちんと届く形態にすることを心がけている。場合によってはテンポラリークラウンで磨きやすさを検討したうえで、補綴装置の製作を行う徹底ぶりだ。また、歯並びの問題で磨きにくい患者さんには矯正を提案している。開業時から矯正担当の歯科医師に来てもらっているのは、予防歯科を徹底したいという思いからだ。
イオム アクアの選定からジーシーをパートナーに
コロナ禍での開業ということもあり、感染対策には十分に配慮を重ねた。とりわけユニットの選定では衛生面に優れていることを重視し、ジーシーのイオム アクアを選んだ。
「洗浄システムが非常に魅力的でした。何より大切にしなければいけないのは、安全な治療環境だと思います」と、末永先生はその選定理由を強調する。
また、ユニット選びを機にジーシーをパートナーとすることを決め、矯正も行うためセファロ付きのX線装置を検討していたところ、Aadva GX-100 3Dを提案されたという。
「北海道ではまだ導入されていないということで、どのくらいの精度かわからなかったのですが、高精細な画像を見てすぐに決めました」
矯正への活用はもちろん、奥行きのあるCT画像は歯内療法で根管の位置を正確に把握でき、治療の大きな助けになっているそうだ。
積極的なコミュニケーションで患者さんの歯を守り支える
“治療をするのは今回で最後にしましょう。あとは、しっかりとメインテナンスして予防していきましょう”
末永先生は、治療中患者さんにこんな言葉をかけている。これこそ予防で歯を守る「アーレ歯科クリニック」の目指すところ。患者さん一人ひとりにセルフケアの重要性を理解してもらえるよう、積極的なコミュニケーションも欠かさない。
「患者さんから『歯医者でこんなに話をしたのは初めてだよ』と言われました。何よりの褒め言葉だと思い、励みにして頑張っています」
患者さんの大切な宝物を守るため、「アーレ歯科クリニック」は今日も患者さんと真摯に向き合っている。