医療法人社団SJN すじの歯科クリニック 上福岡

医療法人社団SJN すじの歯科クリニック 上福岡
埼玉県ふじみ野市西

予防歯科を地域に広げたい
分院に込めた思い

本院の近隣の地にて、2023年10月に開業した「すじの歯科クリニック 上福岡」。
診療コンセプトを地域全体に浸透させるためのチャレンジが始まっている。

 

医療法人初の分院で予防歯科のさらなる推進を

 

 東武東上線の上福岡駅から徒歩数分。川越街道にも隣接する好立地に、「すじの歯科クリニック 上福岡」は開院した。理事長を務める筋野暢允(まさちか)先生は、2017年に隣の駅近くに「すじの歯科クリニック ふじみ野」を開院しており、医療法人で初の分院となる。
 「私は開業以来、一貫して予防歯科の重要性を訴えてきました。その重要性を1つの医院からだけでなく、広く地域に伝えていきたいと考え、分院の開院に至りました。また、弟で医師の容守と一緒に仕事をしたいという長年の夢があって、ちょうど弟の開業とタイミングが重なったのもきっかけとなっています」
 暢允先生が話すように、上福岡の分院には容守先生が院長を務める「すじの内科循環器クリニック」が隣設されている。強固な医科歯科連携により、患者さんの全身の健康をしっかりサポートしていく構えだ。

 

“真の予防歯科”実践のため余念がない人材育成

 

 予防歯科は、“定期的なケアにとどまらず、口腔内をトータルで見ること”だと 暢允先生は強調する。
 「予防は歯周病やう蝕だけでなく、口腔機能、ドライマウスなど多くの要素を含みます。総合的に健康な口腔機能を維持するためのお手伝い。これが真の予防歯科だと思っており、その実践に は患者さんにご理解いただくことが重要ですので、しっかりと時間を取って丁寧に説明しています」
 この診療方針を受け継いで遂行できる人材として暢允先生が選んだのが、内山拓人先生である。
 「本院に勤務していた歯科医師の中でも内山先生は患者さんとのコミュニケーション能力が図抜けていて、分院を任せたいと考えました」と、全幅の信頼を寄せる。
 「患者さんへの接し方や話し方は、手取り足取り教わるものではないと思っています。理事長や先輩たちの話していることに聞き耳を立て、参考にするなどして学んできました」と内山先生。本院で技術の研鑽を積みながら、患者さんに対するコミュニケーションも実直に磨き上げた。
 また、予防歯科において重要な役割を担う歯科衛生士の教育を担っているのは、暢允先生の奥様で歯科衛生士の真紀さんである。
 「歯科衛生士の教育には時間をかけていて、週に1回、診療時間を割いて1時間の勉強会も開いています。診療の質を維持するために、これは絶対に必要なことだと思っています」

 

材料から大型機器までオールインワンでジーシーを採用

 

 「すじの歯科クリニック」では、本院、分院ともにジーシーの製品を多く採用している。暢允先生は勤務医時代からジーシーのユニットをメインに使用していて、当時から付き合いのある担当者とは15年ものあいだ良い関係が続いている。そのうえで、暢允先生は歯科総合メーカーであるジーシーの懐の深さを実感しているという。
 「例えばインプラント治療のとき、AadvaGX-100 3DでCT撮影を行い、オペ前にシミュレートをします。ジーシーのインプラントを採用しているので、シミュレートもスムーズに行うことができます。また施術の際は、骨補塡材にサイトランスグラニュールを使用しています。インプラントひとつとっても、CT撮影やシミュレートといった診査・診断に用いる機器から、処置に用いる材料まで幅広く網羅しているのは、ジーシーならではだと思います。トラブルがあったとしても、オールインワンならではのひとつの窓口で対応してもらえることも非常に心強いです」

 

予防歯科の普及の実感とその先の展望

 

 予防歯科を地域に広げたいという思いから上福岡に誕生した分院。内山先生は、患者さんに徐々に浸透していると手ごたえを感じているという。
 「予防のことを患者さんに丁寧に説明すると、そんな話は聞いたことなかったとハッとされる方が多いです。今後、より信頼関係を築いて予防の重要性を伝えていきたいです」
 そして暢允先生は、内山先生に診療を託しつつ次の展開を考えている。
 「予防を成功させるには、もちろんしっかりした治療ができなければなりません。当医療法人には10名の歯科医師が在籍していて、それぞれが得意分野を極めることで、より専門的な質の高い治療を 提供できるよう技術の向上に努めています。そのために、費用を助成して外部の研修も積極的に受けてもらっています」
 “真の予防歯科”を具現化して地域の皆さんの健康を守るため、「すじの歯科クリニック」は日々歩みを続けている。