環境も設備も治療のための要因と細部にこだわり全面改装
JR山手線目黒駅の近くで開業以来、長年地域住民の健康管理に努めてきた歯科医院が、
二代目院長になり新たなステップを踏むために大きく衣替えした。
落ち着ける和モダンの空間に改装
「心が落ち着く神社の静謐な空間が好きです。そんなモチーフで医院空間を全面改装しました」と院長の祖父江 学先生。
「目黒そふえ歯科」は今年2月に改装オープンした。以前は「祖父江歯科医院」として先代の院長(お母様)が約30年前からこの地で開業されてきた。10年前に現院長が後を継ぎ、さらなる発展のために名称も空間も一新した。
待合室の壁は桟木をイメージしてスタイリッシュに仕上げられ、上下に組み込まれた間接照明が空間の奥行きを演出する。診療空間は白が基調だが、武骨な無機質ではなく白の陰影を楽しめる微妙なグラデーションで仕上げている。
「先代からの高齢の患者さんも多いので、気持ちが落ち着ける空間にしたかったのです。うまく改装できたと思います。おかげさまで、患者さんは本当に喜んで下さっています。紹介の患者さんも増えてきました」
噛み合わせとリラックスで選んだユニット
祖父江先生は患者さんにベストな治療を提供するために咬合にはとても気を遣われる。「その方が本来お持ちの噛み合わせを把握するために、診療室には靴を脱いで入っていただきます。ですから、チェアに座っても足を床に接地できるユニットを選びました」。
3つの個室診療空間には、プランメカGコンパクトiタッチが2台とマッサージ機能付きのフェリーチェが導入されている。
「ユニットの条件は、精密なバイトを採るために低ポジションで膝折れ可能なこと。また、前方から前歯部配列や修復物の形態確認、顎関節の触診などができ説明用モニターの邪魔にならないベースマウントタイプ。そして、診療時に膝が当たらない背板の薄いもの。そんな条件を満たし、デザイン的にも優れていたのがプランメカGコンパクトiタッチでした」と語られる。
フェリーチェはメインテナンスやホワイトニングを楽しく受けてもらいたいとメインテナンス室に導入した。
「美味しい定食屋のような歯科医院に」
患者さんが治療中にリラックスするためには首、肩、腰の安定が大切だと語られる。以前のユニットでは、タオルなどを挟むなどして患者さんの姿勢を安定させていたが、低反発シートのプランメカGコンパクトiタッチやフェリーチェではその必要が少なくなったのだそうだ。
「チェアの心地良さで寝てしまう患者さんも多いですね。和める環境と良いユニットの導入で患者さんは本当に喜んでいただいています」
目黒で地域医療に徹してきた先代の後ろ姿を見て育った祖父江 学先生。新しく衣替えした「目黒そふえ歯科」では“いつまでも美味しい定食屋”を目指している。「門戸を広く開放し誰もが気軽に来られる。常に研鑽を積んでいつでも患者さんにとって美味しい最良の治療が提供できる。つまり、忘れられない定食屋のような歯科医院です」。
医院の柱の角を丸く補正するなどディティールにこだわる祖父江先生の考え方は、患者さんに提供する丁寧な医療にも表れている。