消毒・滅菌室をオープンにして安心で確実な治療をめざす歯科医院
2015年4月に開業した「荻窪ツイン歯科医院」。
開業と同時に40代の女性を中心に患者さんが集中し、地域で話題の歯科医院に成長を続けている。
双子の兄弟で歯科医院と動物病院を同時開業
JR中央線の荻窪駅から歩いて5分。街道沿いの5階建ビルの3~4階に「荻窪ツイン歯科医院」がある。1~2階は「荻窪ツイン動物病院」。2つの診療所は双子の兄弟によって運営され、歯科医院の院長を兄である町田真吾先生が務められる。
「開業したばかりですが順調に患者さんは増えています。人通りも多く目立つ立地なので、開業前から多くの方が興味を持たれていたようです」と町田先生。
歯科医院は完全バリアフリーである。車椅子でもエレベーター内で方向を変えることなくスムーズに院内に入ることができる。「5階が父の会計事務所で、ビル設計の段階からかかわれたので、床上げなど段差のない空間がつくれました」。
広めの待合室は柔らかな光に包まれ、受付横には熱帯魚が優雅に泳ぐ大きな水槽を設置。院内に一歩入っただけで気持ちが癒される。
消毒・滅菌には徹底したこだわり
4つの診療室はすべて個室で構成され、エンド治療や外科処置を行う特別診療室にはマイクロスコープが装備されたレフィーノを導入。他の一般診療室にはイオムレガロが設置されている。
診療室に向かう通路で目を見張るのがガラス張りの消毒・滅菌室である。
「消毒・滅菌室は、すべて患者さんに安心して治療を受けてもらえるようにオープンキッチンのイメージで設計しました。また、この消毒・滅菌室で使う水はもちろんのこと、一部の配管には殺菌効果のあるオゾン水を使用しています。とにかく感染管理には徹底的にこだわりました」 滅菌は、クラスBのバキュクレーブ31B+とクラスSのメラクイック12+を使用している。ガラス越しに見える消毒・滅菌室には一切ムダなものを置かず、常にきれいな状態を保つようにしている。
患者さんが理解したうえで確実な治療を行う
町田先生は東京SJCDに所属され、開業までSJCD関連のクリニックで研鑽されてきた。とくにエンド、補綴、矯正は専門的に勉強され、エンド処置はすべてラバーダムをかけマイクロスコープで確実な治療を心掛けるという。
「確実な治療のためにもCTは必須条件だったのでプロマックス3Dを導入しました」
さらに、町田先生は診療に入る前の患者さんへの説明をとても大切にされている。口腔内写真、X線写真をベースに口腔内の状態、どうしてこのようになったのか、治療にはどのような方法があるのかなど、分かりやすく説明することで患者さんの信頼も得られている。
「実は妻も歯科医師で高齢者歯科・摂食嚥下リハビリテーションの専門家です。今は大学病院での診療業務が中心で、ここでは土曜日と日曜日しか診療できませんが、将来的には4階を高齢者歯科や小児歯科の専門的な診療空間にしたいと考えています」
その4階にはセミナー室もあり、これまでも外部から著名な先生を招いて摂食嚥下や小児歯科のセミナーも開催するなど、つねに研鑽に余念がない。
開業したばかりにもかかわらず、設備、治療内容ともに充実した「荻窪ツイン歯科医院」。今後ますますの発展が非常に楽しみでもある。