このはな歯科

このはな歯科
静岡県富士市江尾

故郷の“健口”を支えていく気軽に立ち寄れてリラックスできるカフェのような歯科医院を目指して

富士の裾野、周囲を海と山に囲まれた自然豊かな富士市に2018年4月に開業した「このはな歯科」。
カウンセリングを重視し、積極対話で地域の“健口”を守る。

 

20年の研究と診療で理想の歯科医院像を模索

 

 富士山の南側・岳南地域に位置する富士市江尾。岳南電車・岳南江尾駅から徒歩1分、大手ショッピングセンターに隣接した場所に「このはな歯科」がある。地元出身の増田美樹子先生は、この地域に歯科医院が少ない事情を知り、故郷に貢献したいという思いから2018年4月に開業した。
 増田先生は、日本大学松戸歯学部を卒業後、そのまま大学に残り補綴学の研究を続けながら、浜松、東京など様々な医院で勤務医として研鑽を重ねた。この20年に及ぶ研究・診療の経験を通じて描いた、自分の理想とする歯科医院像を凝縮させたのが「このはな歯科」である。
 開業にあたり増田先生が一番重視したのが、カウンセリング。初診の患者さんには、たっぷり時間をかけて口腔内の状態をていねいに説明する。
 「歯を治療し、それを維持していくためにはどうしても患者さんの協力が必要です。患者さんに正しい知識を持っていただくことによって、日頃のケアも変わってきます」

 

 

“歯医者っぽくない歯医者さん”こだわり抜いた快適空間

 

 医院のエクステリアやインテリアは私たちがイメージする“歯科医院”とは一線を画している。ブラックの木目調、アメリカンテイストの外観。明るく開放感のあるエントランス。無機質で、慌ただしい印象はなく、気軽に立ち寄れてリラックスできるおしゃれな空間が、増田先生のこだわりによってカフェのような歯科医院を創り出している。
 もう一つのこだわりが徹底したバリアフリーである。床の段差をなくすのはもちろん、間口1間もある広々としたトイレや木の手すりなど、細かいところまで配慮が行き届いている。
 患者さんに快適な時間を過ごしていただきたいという思いから、ユニット選びには慎重に慎重を重ねており、その結果、採用したのがイオムレガロだという。決め手は故障の少なさとサポート対応の良さ。様々な医院で勤務経験のある増田先生は、水回りの故障などで患者さんに迷惑をかけてしまうシーンにたびたび遭遇していた。ジーシーのユニットは、そうした故障が極めて少なく、そして何かあればすぐに対応してくれるサポート対応の良さを体験的に知っていたので採用に至ったそうだ。
 バキュクレーブ31B+が配置されている滅菌スペースは、診療室から見えるようガラス張りにしている。患者さんに安心・安全をアピールするとともに、医療従事者も見られていることにより緊張感を保ちたい、というのがその理由である。

 

 

患者さんの“健口”を守る10年計画

 

 歯科と全身疾患との関連性が叫ばれて久しいが、患者さんの意識はまだまだ希薄である。増田先生は、単純に「歯だけの治療に来る」という患者さんの意識を変えたいと考えている。「人間の健康を支えているのは食事です。つまり、口が健康のスタートなんです。“健口”を保つことは、全身の健康に繋がるということを訴求していきたいです」
 その思いの背景には、一人の患者さんに何年先も継続的に通院していただき、見守っていきたいという願いがある。
 「まずは、最初の5年で自分の考えを理解してもらい、日常的なケアをきちんとできるようになっていただく。そして、10年後にはほとんど再治療がなく、メインテナンスだけ行えば良い状態になってもらいたい」。これが、増田先生が思い描く10年計画だ。
 患者さんと膝をつき合わせて、じっくりと付き合う。こうした増田先生の診療スタイルが評判を呼び、口コミで訪れる方も多いという。これからも故郷の“健口”を支えていくカフェのような「このはな歯科」は増田先生の想いでさらに彩られていく。