八木山南おおだいら歯科

八木山南おおだいら歯科
宮城県仙台市太白区八木山南

大学歯科医療から地域歯科医療へ新たな立場でハイレベルな医療を提供

仙台市の南部、伊達政宗ゆかりの青葉山公園の先に位置する太白区八木山南。
丘陵地の連なる落ち着いた住宅街に、歯科医院が誕生した。

 

仙台の閑静な住宅街で開業

 

 2018年9月、仙台市郊外の閑静な住宅街に一軒の歯科医院が誕生した。院長は大平千之先生。
 大平先生は補綴・インプラント学講座の中軸として臨床・研究・教育に従事されてきた。かつてはシェードを含めたセラミック系の研究を行い、最近は口腔内スキャナーなどCAD/CAMの研究にも携わられてきた。大平先生を知る多くの大学関係者は、先生がそのまま大学に残ってずっと研究を続けていくと思っていたそうである。
 「大学での仕事は充実していてとても面白かったのですが、いずれは親孝行もしたいと思い、この地での開業に至りました。仙台は私と妻が育った街で、そして開業の地として選んだこの場所は、妻の父が内科を開業していた土地です。この地を守っていきたいという想いもあり、建て直して歯科医院を開業しました」

 

 

地域密着でハイレベルな治療を提供

 

 「八木山南おおだいら歯科」が建つ住宅街の近隣には歯科医院が少なく、多くの患者さんは仙台市の中心部まで通われていた。
 「これからさらに住民の高齢化が進むと街の中心部まで通うのも大変になります。そのような地域の方々の手助けをしていきたいのです。大学で培った治療を地元で提供していきたいと強く思ったことも開業に踏み切った理由です」。現在は日本補綴歯科学会の専門医と指導医ならびに日本歯科審美学会認定医・代議員を務められていることもあり、患者さんからの要求にもこれまでの経験値が大いに役立っているのだという。
 院内は完全バリアフリーで、診療空間はイオムレガロが設置された個室の特診室と、パーテーションで仕切られた3つのブースからなる一般診療スペースで構成されている。一般診療スペースにはマッサージ機能付きのルアーナとイオムレガロが1台ずつ設置され、残る1つのブースにもユニットの導入が検討されている。
 「ルアーナは緊張を和らげてくれるので初診の方に好評です。また、ハイレベルな治療の提供に欠かせない機器も大学並みに充実させて、CTのプロマックス3D PlusやクラスB滅菌器のバキュクレーブ31B+、ウォッシャーディスインフェクターのメラサーム10などを導入しました」  開業したばかりだが、患者さんは高齢者から若いファミリーまで、幅広い年齢層の方々が来院される。またメインテナンスを希望される患者さんも多いのだそうだ。「地域に予防の意識が浸透していることに驚いています。ですから、歯科衛生士と一緒になって地域に根差したメインテナンス・システムを構築しています」と大平先生。

 

口腔と健康長寿のランドマークとして地域を活性化したい

 

 長年、大学で最先端の臨床研究や歯科治療に携わってこられた大平先生。それだけに、新規開業は比較的に遅い方である。そのことを大平先生に伺った。
 「開業時期は確かに遅いですね。でも、大学でいろいろな経験を積んだ上での開業なので、自分では良かったと思います。患者さんからの質問にも実際の経験を基にして答えることができます。今はまず地域密着の歯科医院として受け入れられることが目標です。そして、お口から全身の健康に関して地域の人々が頼りにしてくれる診療所にしていきたいと思っています」
 大学の歯科医療最前線で研鑽してきた知識や技術を、これからは地域の人々のために役立てたいと開業された「八木山南おおだいら歯科」。大平先生の強い想いには、ここから歯科を中心に地域を活性化したい、という熱意が見えてくる。