ジーシーの精神
社是
ジーシーは、1921年にヂーシー化学研究所（GC：General Chemical）として誕生しました。創業したのは、東京帝国大学を卒業した中尾清、圓城芳之助、水野徳右衛門の3人の化学者たち。当時輸入に頼り切っていた歯科材料を「日本人の口腔健康は、日本人で守ろう」と国内での製造にこだわり、第1号製品「スタンダードセメント」を世に送り出しました。 しかし、自信を持って発売した製品に寄せられたのは、歯科医師たちからの酷評でした。化学者の立場で作られた製品は、実際に治療現場で使う歯科医師や患者さんへの配慮に欠けていたのです。「使用に耐えない」と厳しい現実を突きつけられ、ジーシーの歴史は失敗から始まりました。
失敗に終わった理由は、使い手の立場を考えない独りよがりな発想でした。
二度と同じことを繰り返すまいと、創業者の一人だった中尾清が掲げたのが、今も受け継がれるジーシーの社是、「施無畏（せむい）」です。
「施無畏」はもともと観音経の中心思想をなすものですが、広義には「個我を離れての無我」。「相手の立場にたってすべてを行う」ことを表現しています。 この言葉は、研究開発、営業、生産、事務など職種にかかわらず、ジーシーで働くすべての社員にとっての指針となっています。
利益の追求にとらわれるのではなく、常に相手の立場を考え行動する。そうしたジーシーの精神は、患者さん、歯科医師の先生方、ディーラーの皆さまなど、ジーシーを取り巻くすべての人々に満足していただける企業であるために、長い歴史の中で変わらずに大切にしてきたものです。
これまでもこれからも、わたしたちは「施無畏」の精神の実践が、企業としての大きな発展につながっていくのだと信じています。
ジーシーの経営理念
- 「口腔保健の向上を通じ、地球社会に貢献する」
- 「企業品質の向上を図り、ステークホルダーの信頼にお応えする」
- 「敬愛に満ち、明るく活力にあふれた“なかま集団”を形成する」
経営理念とこれからの100年
ジーシーは世界中の歯科医療に尽力する歯科界のリーディングカンパニーとして、健康と笑顔を世界の人々へお届けする企業として努力してまいります。
これまでわたしたちを支えていただいた皆さまへの感謝を忘れずに、健康長寿社会実現のために歯科医療に価値を提供していく、ステークホルダーの皆さまにとって“唯一無二”の企業を目指していきます。世界中の拠点で活動する“なかま（社員）”と協力しながら、これからの100年も、創業以来受け継がれた「施無畏」の精神で、社会への貢献を追求していきます。
SDGsへの取り組み
株式会社ジーシーでは1997年に「環境方針」を制定し、本格的な環境管理活動をスタートさせております。以降「環境方針」に基づき策定した中期経営計画を踏まえ、各事業所においてもそれぞれに目標を策定し、具体策を検討して環境負荷の低減に取り組んできました。
また、2021年に定めたVision 2031を機に環境以外にも歯科医療課題に向けた研究開発や健康増進、働きやすさなど持続可能な社会への取り組みを進めており、あわせて今後の方向性を示すマテリアリティ（重要課題）を策定し更なる活動の促進をグループ全体で図っております。
