「日本歯科保存学会2016年度秋季学術大会(第145回)」が開催されました

 10月27日(木)・28日(金)の両日にわたり、長野県松本市のキッセイ文化ホール(長野県松本文化会館)にて「日本歯科保存学会2016年度秋季学術大会(145回)」が開催され、約1,100名の参加登録者があり、たいへん盛会でした。
 学術大会は、「生涯使う歯の大切さ?変わりゆく保存治療?」をテーマに特別講演2題、シンポジウムI3題、シンポジウムII3題、シンポジウムIII3題、ランチョンセミナー3題、講演発表35題、ポスター発表123題他が行われました。
 大会長は、松本歯科大学歯科保存学講座教授の山本昭夫先生でした。

 特別講演では、松本歯科大学歯科保存学講座教授の山本昭夫先生を座長に行われました。講演1は、国立長寿医療研究センター歯科口腔先進医療開発センター センター長の角保徳先生より「超高齢社会の到来と歯科医療の将来展望」という演題にて講演されました。講演2は、長野県長野保健福祉事務所長、長野県健康福祉部保健・疾病対策課保健医監の塚田昌大先生より「長野県健康長寿プロジェクト・研究事業から見えてきた長野県の健康長寿要因について」という演題にて講演されました。

 シンポジウムIでは、日本歯科大学生命歯学部接着歯科学講座教授の奈良陽一郎先生をコーディネーターに、「新たな接着技法による修復処置」というテーマで行われました。講演1は、昭和大学歯学部歯科保存学講座歯科理工学部門教授の宮崎隆先生が「保存修復に期待される新材料技術の現状と将来展望」の演題にて、講演2は、鹿児島大学学術研究院医歯学域歯学系 歯科保存学分野教授の西谷佳浩先生が「再治療を抑制するための取り組み」の演題にて、講演3は、東京医科歯科大学大学院医歯学総合研究科部 分床義歯補綴学分野の風間龍之輔先生が「歯科用CAD/CAMシステムによる歯冠修復の概要と臨床的要点」の演題にて、それぞれ講演されました。

 シンポジウムIIでは、松本歯科大学歯科保存学講座教授の吉成伸夫先生をコーディネーターに、「生涯にわたる歯周治療」というテーマで行われました。講演1は、岡山大学大学院医歯薬学総合研究科 歯周病態学分野教授の高柴正悟先生が「『健康貯金』と考える若年期の歯周病治療」の演題にて、講演2は、九州大学大学院歯学研究院口腔機能修復学講座歯周病学分野教授の西村英紀先生が「栄養状態から考える壮年期の歯周治療」の演題にて、講演3は、日本歯科大学新潟生命歯学部歯周病学講座教授の佐藤聡先生が「高齢者の歯周病治療の現状と展望?フレイル状態から介護状態?」の演題にて、それぞれ講演されました。

 シンポジウムIIIでは、大阪大学大学院歯学研究科 口腔分子感染制御学講座(歯科保存学教室)教授の林美加子先生をコーディネーターに、「マイクロスコープの活用による歯内・歯周治療」というテーマで行われました。講演1は、日本大学松戸歯学部歯内療法学講座日本大学松戸歯学部付属病院マイクロスコープ特診外来診療教授の辻本恭久先生が「歯内療法を適切に行い歯を残すためにマイクロスコープは必須である」の演題にて、講演2は、東京都開業の三橋純先生が「歯内療法を不要にするための顕微鏡下保存治療」の演題にて、講演3は、熊本市開業の中川寛一先生が「歯の保存の限界と視覚強化」の演題にて、それぞれ講演されました。

 なおポスター発表においては、弊社研究員・本多弘輔より「乾燥状態がボンディング材の接着性能に及ぼす影響」を、村田享之より「コンポジットレジン「Essentia」の光散乱特性」を、高山和人より「微細炭酸カルシウム配合歯磨剤の硬質レジン上の着色除去能の評価」をそれぞれ発表させていただきました。

 展示ブースでは、保険適用の「ジーシーファイバーポスト」や支台築造用接着性コンポジットレジン「ユニフィルコアEM」をはじめ、多目的光重合型1液性ボンディング材「G?プレミオボンド」、接着性レジンセメント「ジーセムリンクフォース」、「ジーセムセラスマート」、「ジーセムリンクエース」、貴金属/非貴金属/ジルコニア用接着性プライマー「メタルプライマーZ」、予防製品では、「ルシェロ歯ブラシ」、「ルシェロ歯みがきペースト ホワイト」、保険適用の咀嚼能力検査装置「グルコセンサーGS?II」等、新製品をはじめ、様々な製品の展示をさせていただき、多くの先生方にお立ち寄りいただきました。

 なお、次回大会は、2017年6月8日(木)・9日(金)に青森県青森市のリンクステーションホール青森にて、昭和大学歯学部歯科保存学講座 美容歯科部門教授の真鍋厚史先生を大会長に開催される予定です。


キッセイ文化ホール

キッセイ文化ホール

会場入口

会場入口


会場受付

会場受付

メイン会場

メイン会場


ポスター会場

ポスター会場

展示会場

展示会場