「日本補綴歯科学会第121回学術大会」が開催されました

  5月26日(土)?27日(日)の両日にわたり、神奈川県民ホール及び横浜産業貿易センタービルにて、「第121回日本補綴歯科学会学術大会」が開催され、約2,700名の参加登録があり、たいへん盛会でした。
  今大会は、メインテーマに「臨床イノベーションに貢献する補綴歯科」、サブテーマに「活かせる知識と技術を」を掲げ、特別講演、シンポジウム3題、臨床リレーセッション4題、臨床スキルアップセミナー、委員会セミナー3題、専門医研修会、イブニングセッション2題、市民フォーラムの他、課題口演9題、一般口演64題、ポスター発表148題など、多彩な発表が行われ、どちらの会場もたいへん盛況でした。
  大会長は、東京歯科大学有床義歯補綴学講座教授の櫻井薫先生でした。

  特別講演は、学会理事長の古谷野潔教授及び大会長の櫻井教授を座長に、スイス・バーゼル大学のCarlo P. Marinello教授が「Do we really need many implants? A prosthodontist’s view」という演題にて講演されました。補綴歯科において、様々なインプラントシステムが導入され、治療計画の中でインプラントが選択される頻度が増加しています。治療期間を必要とする歯内療法や歯周治療を回避して、安易にインプラントを選択してしまうリスクも浮上しているようです。超高齢化社会を念頭に置いた、有床義歯補綴を見直してみることも必要ではないかと説かれました。

  昨年の記念大会から始めて大好評の、臨床リレーセッションが今年も継続されました。臨床上の興味深い4テーマに、合計13名の演者が登壇されました。テーマ及び演者は以下の通りでした。セッション1:「少数歯補綴の問題点と対応?歯肉退縮と二次カリエスを中心に?」東海支部・熊谷真一先生、山口県・大村祐進先生、徳島大学病院技工室・石田修先生。セッション2:「欠損歯列の評価、リスクを予測する:上減歯列に注目して」東京支部・宮地建夫先生、九州支部・永田省蔵先生。セッション3:「理想的なインプラント上部構造を目指して」東京支部・武田孝之先生、愛知学院大学歯学部歯科理工学・伴清治先生、奈良県・木原敏裕先生、有限会社ファイン歯科技工士・桜井保幸先生。セッション4:「審美的な補綴装置達成のためのティッシュマネージメント」東京都・林揚春先生、関西支部・船登彰芳先生、大阪府・森田耕造先生、東海支部・石川知弘先生。

  なお、次回大会は、2013年5月18日(土)、19日(日)に福岡国際会議場にて開催される予定です。大会長は、福岡歯科大学咬合修復学講座冠橋義歯学分野の佐藤博信教授です。

神奈川県民ホール

神奈川県民ホール

横浜産業貿易センタービル

横浜産業貿易センタービル


入口看板

入口看板

第1会場(小ホール)

第1会場(小ホール)

第2会場(大ホール)

第2会場(大ホール)

ポスター会場

ポスター会場

展示会場

展示会場

横浜ドラゴンボートレース2012

横浜ドラゴンボートレース2012