「第25回日本顎咬合学会学術大会」が開催されました (6/13)

 2007.6.13

「第25回日本顎咬合学会学術大会」が開催されました

  6月9日(土)・10(日)の両日にわたり、東京国際フォーラムにて、「第25回日本顎咬合学会学術大会」が開催されました。今回は25周年記念大会(SILVER ANNIVERSARY)で、テーマは「Back to the Future‐新しいことを始めよう‐」。参加登録者は約4,400名と過去最多で、盛大な大会になりました。
  大会会長は東京都でご開業の岩田健男先生、プログラムチェアマンは福島県でご開業の渡辺隆史先生でした。

  基調講演は、「バカの壁」の著者として有名な解剖学者・東京大学名誉教授の養老孟司先生による「超バカの壁」でした。ゾウムシのアゴの電顕写真を映写し、昆虫の関節面は人間と違ってヤスリ状であることの説明から始まり、脳への入力を豊かにしないと感覚が鈍くなってしまうこと、人間個人個人は同じではないこと、だからこそコミュニケーションを取る必要があることなどを強く訴えられました。

  特別講演Iは「BACK TO THE FUTURE: The Future of Dentistry is Predictable Based on the Past」と題し、明海大学社会健康科学講座口腔衛生学・安井利一教授を座長にUCLAの歯周病学講座教授のHenry H.Takei先生が、歯科医療の変遷を整理し、将来の歯科界の行方を提言されました。
  特別講演IIは「補綴治療の潮流:Clinical Complications in Fixed Prosthodontics」と題し、米国Loma Linda大学歯学部長のCharles J.Goodacre先生が、座長である大会会長・岩田健男先生の「ぜひ、講演を聴いて修復歯科治療のあり方を考え直していただきたい」との紹介後、豊富な臨床経験と整理されたデータにてこれからの補綴治療における指針を呈示されました。

  ジーシー主催の講演では、福岡県でご開業の上田秀朗先生のテーブルクリニック「ジーシー社製インターナルインプラント(ジェネシオ)」が行われ、ジェネシオの特徴である良好なオッセオ・インテグレーションやシンプルなシステムについてご評価をいただきました。また、埋入デモやオペ映像の上映とともに外科的・補綴的な臨床上の留意点をご紹介いただき、臨場感あふれるテーブルクリニックとなりました。

  東京医科歯科大学大学院医療経済学分野・川渕孝一教授の患者満足度向上セミナー「国民は一生噛めるか?食べられるか?‐国民調査から‐」はジーシーとの共同研究の発表でした。これは今年の1~2月に実施した「第3回国民の歯科意識調査」の結果から、年齢、性別、居住地域などの社会的要因が、保険と自費の選択、歯科への受診などにどう関係しているかを分析したもので、最新の国民の声をお伝えしました。

  その他、UCLA、明海・朝日大学と会場を衛星中継で結んだLive Ope、歯科医師・歯科衛生士・歯科技工士を対象としたテーマシンポジウム、一般口演、ポスター発表など、合計512題の多彩なテーマの発表が行われました。

  また、賛助会員企業展示では76団体が出展。ジーシーでは、新製品の「ジーシーインプラントRe ジェネシオフィクスチャー〈インターナルタイプ〉」、今年度のGC友の会歯科医師会員用新製品「ジーセム」、デンタルユニット「Gコンパクトi」等を中心とした製品展示を行い、多くのお客様にお立ち寄りいただきました。

  恒例の理事長招宴は、タレントのせんだみつお氏を司会に、海外講師の紹介、学会誌優秀論文賞等の表彰式、豪華賞品が当たる大抽選大会などが行われ、参加者の方々は楽しいひと時を過ごされました。

  なお、次回の第26回大会は来年の6月14日(土)・15日(日)、「歯科医療のフィロソフィーを考える」をテーマに掲げ、東京国際フォーラムにて開催される予定です。大会会長は東京都でご開業の小林和一先生、プログラムチェアマンは大阪府でご開業の南清和先生です。


開会式
開会式
テーブルクリニック
テーブルクリニック
患者満足度向上セミナー
患者満足度向上セミナー
ジーシーブース
ジーシーブース
理事長招宴
理事長招宴