「第51回春季日本歯周病学会学術大会」が開催されました

 4月25日(金)・26日(土)の両日にわたり、大宮ソニックシティにて「第51回春季日本歯周病学会学術大会」が開催され、約2,000名の参加登録者があり、たいへん盛会でした。

 学術大会は、特別講演2題、中国牙周病学会学術交流協定締結記念講演、シンポジウム2題、歯科衛生士教育シンポジウム、一般講演、ランチョンセミナー6題、市民公開講座他が行われました。

 大会長は、明海大学歯学部口腔生物再生医工学講座歯周病学分野の申基教授でした。

 特別講演Iでは、「バイオマテリアルが拓く医療の世界」と題し、広島大学大学院医歯薬学総合研究科歯周病態学分野教授の栗原英見先生を座長に、大阪大学大学院工学研究科応用化学専攻教授の明石満先生が、バイオマテリアルが医療をどう変えることができるのか、骨再生アパタイト開発などの研究例を交えながら、先端テクノロジーにおける今後の展望を示されました。

 特別講演IIでは大会長の申先生を座長に「When are dental implants indicated in treating advanced periodontal disease」と題しミシガン大学歯学部歯周病学講座教授Hom-Lay Wang先生が講演されました。

 シンポジウムIでは、科学研究費基盤(A)成果報告「歯周病の疾患感受性に関わる遺伝子解析」と題し、広島大学大学院医歯薬学総合研究科口腔顎顔面病理病態学分野教授の高田隆先生、徳島大学大学院ヘルスバイオサイエンス研究部歯周歯内治療学分野教授の永田俊彦先生のお二人を座長に6名のシンポジストの先生がご講演されました。まず、新潟大学大学院医歯学総合研究科歯周診断・再建学分野教授の吉江弘正先生が「多施設による侵襲性・慢性歯周炎患者の遺伝子多型解析」と題し全国12施設、被験者合計622名の本研究についての成果報告をされ、続いて広島大学大学院医歯薬学総合研究科歯周病態学分野の水野智仁先生、東京医科歯科大学大学院医歯学総合研究科歯周病学分野教授の和泉雄一先生、東京医科歯科大学大学院医歯学総合研究科歯周病学分野准教授の渡辺久先生、明海大学歯学部歯周病学分野准教授の林丈一朗先生、新潟大学医歯学総合病院歯科総合診療部准教授の小林哲夫先生が、遺伝子解析についてそれぞれテーマを絞り講演されました。

 シンポジウムIIでは、東京歯科大学歯周病学講座教授の山田了先生を座長に、「歯周病患者の機能回復を考える」と題し、千葉県佐瀬歯科医院の佐瀬聡良先生が「歯周治療から観た口腔機能回復」、茨城県村松歯科医院の林佳明先生が「歯科治療における多血小板血漿の組織治癒促進作用」、東京都(医)健歯会東小金井歯科の岩田健男先生が「重度歯周病の補綴処置―歯周補綴か、インプラント補綴か?成功のための長期予知性の判定基準―」をテーマにそれぞれ講演され、最後に活発なディスカッションが行われました。

  歯科衛生士教育シンポジウムでは、日本大学歯学部保存学教室歯周病学講座教授・日本歯周病学会歯科衛生士関連委員会委員長の伊藤公一先生を座長に「PMTCを再考する」と題し、2名のシンポジストが講演されました。日本歯科大学東京短期大学准教授の野村正子先生が「歯科衛生士教育の立場で」、栃木県藤橋歯科医院ご勤務の歯科衛生士・安生朝子先生が「PMTCの有効性とその実際」をテーマに教育現場と臨床のそれぞれの立場から「PMTCを再考」され、PMTC本来の意味、目的について講演されました。その後、歯科衛生士の方々の熱気あふれる満員の会場では、活発なディスカッションが行われました。

  ランチョンセミナーIII(主催:株式会社ジーシー)では、弊社研究所主任研究員の吉居英一より「歯周病治療の流れに応じた検査?細菌検査を中心として?」との演題で、歯周病原細菌検査「サリバチェックラボPCR」等の製品説明や細菌検査の重要性と活用の意義などについて報告いたしました。

  なお、次回大会は、2008年10月19日に三重県四日市市文化会館にて愛知学院大学の野口俊英教授を大会長に開催される予定です。

大宮ソニックシティ

大宮ソニックシティ

A会場

A会場

B会場

B会場

ポスター会場

ポスター会場

ランチョンセミナー

ランチョンセミナー

展示会場

展示会場