「第55回春季日本歯周病学会学術大会」が開催されました

  5月18日(金)・19日(土)の両日にわたり、札幌市・札幌コンベンションセンターにて「参加者全員で考える歯周病治療 ?その原点と未来?」をテーマに、「第55回春季日本歯周病学会学術大会」が開催され、約2,100名の参加登録者があり、たいへん盛会でした。
  学術大会は、特別講演2題、韓国歯周病学会会長講演、アメリカ歯周病学会会長講演、学会学術賞受賞記念講演、倫理委員会企画講演、シンポジウム、全員参加型・臨床シンポジウム(認定医・専門医教育講演併催)、歯科衛生士シンポジウム、臨床実践セミナー、歯科衛生士教育講演、市民公開講座、ランチョンセミナー4題、一般演題ポスター、臨床ポスター他が行われました。
  大会長は、北海道医療大学歯学部口腔機能修復・再建学系歯周歯内治療学分野教授の古市保志先生でした。

  5月18日(金)の特別講演1では、東京医科歯科大学院医歯学総合研究科歯周病学分野教授 和泉雄一先生を座長に、東京女子医科大学先端生命医科学研究所所長 岡野光夫先生が、「細胞シート再生医療のグローバル展開」の演題にて、19日(土)の特別講演2では、北海道医療大学歯学部口腔機能修復・再建学系歯周歯内治療学分野教授 古市保志先生を座長に、Professor, Department of Periodontology, Institute of Odontology,The Sahlgrenska Academy at University of Gothenburg, Sweden  Jan L Wennström, DDS Odont Dr. が、「Periodontal infection control-fundamentals and innovations」の演題にて、それぞれ講演されました。

  19日(土)には、韓国歯周病学会会長講演として、日本大学歯学部保存学教室歯周病学講座教授 伊藤公一先生を座長に、Dr.In-Chul Rhyuが「The therapeutic strategies for periodontal tissue regeneration」の演題を、また、アメリカ歯周病学会会長講演として、新潟大学大学院医歯学総合研究科摂食環境制御学講座 歯周診断・再建学分野教授 吉江弘正先生を座長に、Dr. Pamela K. McClain が「Advances in Regeneration: Restoratively Driven,Periodontally Enhanced」 の演題にて、それぞれ講演されました。

  今回は学会で初めての試みとして、全員参加型・臨床シンポジウムが認定医・専門医教育講演併催の形で行われました。Interactive Clinical Symposium「参加者全員で考える歯周治療 ─みんなで投票─」をテーマに、新潟大学大学院医歯学総合研究科摂食環境制御学講座 歯周診断・再建学分野教授 吉江弘正先生、日本歯科大学新潟生命歯学部歯周病学講座教授 佐藤 聡先生を座長として、新潟大学大学院医歯学総合研究科 顎顔面再建学講座 歯科基礎移植・再生学分野准教授 川瀬知之先生、船越歯科医院 船越栄次先生、日本大学歯学部保存学教室歯周病学講座教授 伊藤公一先生、四条烏丸ペリオ・インプラントセンター 宮本泰和先生、明海大学歯学部口腔生物再生医工学講座歯周病学分野教授 申基?先生を演者に、参加者と演者のより密な連携を確立するためプレゼンテーションを通じて参加者全員で考えるシンポジウムとして行われました。参加者全員にスクリーンに映し出された1症例に対しての術式について考えていただき、選択肢に投票された結果を集計、スクリーンにグラフで表示されるという新しい参加型のシンポジウムで、その後の演者のプレゼンテーションを聴き、改めて投票された結果を集計し、同じ病因・病態の症例に対して、治療方針のキャリブレーションをはかるという内容でした。

  なお、次回大会は、2012年9月22日【土】・23日【日】に つくば市・つくば国際会議場にて、日本大学歯学部保存学教室歯周病学講座教授の伊藤公一先生を大会長に開催される予定です。

札幌コンベンションセンター

札幌コンベンションセンター

会場入口

会場入口


A会場(大ホール)

A会場(大ホール)

A会場(大ホール)

A会場(大ホール)

展示会場

展示会場