「GC友の会 学術講演会 東京講演会」を開催しました

 5月17日(日)に、東京国際フォーラム・ホールB7にて、「GC友の会 学術講演会 東京講演会」を開催し、定員を大幅に上回る友の会講演会としては新記録となる1,081名もの参加登録があり、たいへん盛会でした。

 「補綴物を長期に維持するために Part2 咬合と力の問題をコントロールする」をメインテーマに、千葉県我孫子市にてご開業の千葉英史先生をコーディネーターとして、まず趣旨説明および問題提起をしていただきました。引き続き熊本県熊本市でご開業の永田省藏先生、東京都西東京市でご開業の押見一先生、東京都中央区でご開業の鈴木尚先生の順に3名の先生方にご講演いただき、最後にディスカッションをお願いいたしました。

 まず、千葉英史先生より、昨年のPart1では主に1歯単位で、クラウン、ブリッジを長期に維持するために押さえておくべきことについてご講演いただきましたが、今回のPart2では、パーシャルデンチャーや全顎にわたるクラウン・ブリッジの長期維持をとりあげ、咬合と力の問題についてご講演いただくという企画趣旨説明および、講師の先生方のご紹介を賜りました。

 次に、永田省藏先生より、「咬合の長期安定のために」をテーマとして、日頃の補綴臨床において咬合をどのように再建し、安定維持してゆくにはどのような点に留意してきたかについてのご講演がありました。

 そして、押見一先生より、「咬合崩壊はくい止められるか」と題して、咬合崩壊を引き起こすブラキシズムに代表される力の問題を提起され、それを引き起こしていると思われる患者の性格と生活背景に関する、患者サイドの考え方を変えていただかない限り咬合崩壊をくい止めることは歯科医師には難しく、患者がその気になった時に初めて可能であると臨床例を交えてご講演いただきました。

 最後に、鈴木尚先生より、「咬合そして力 ?観察からの診断と処置方針 ?」と題して、口腔内の疾病は混在しており、患者さんの症状も多様で、何をどのように考えて診断を導くのか、それにはまずは現症の観察であり、特に疾患や欠損を抱えた口腔内の現状観察とその分析が診断だけでなく治療のゴールと密接に結びつけていくかが重要であると説かれました。

 スケジュールの最後に、「全顎補綴の長期安定をめざして」と題して4名の先生方のディスカッションがありました。初診時の診査において重要なこと、下顎位、咬合様式の決定、ブラキシズムの対応等についてお話いただきました。

 展示コーナーでは、新製品の注入型多目的レジン「プロキャストDSP」をはじめ、「ジーシーインプラントRe」、ナノハイブリッドフロアブルコンポジットレジン「MIフロー」、親水性ハイブリッドシリコーン印象材「フュージョンII」、「ルシェロシリーズ」や「MIペースト」などの予防関連製品をはじめ、手術用顕微鏡「OPMI pico(カールツァイス社製)」、3D/パノラマ/セファロアーム型X線CT診断装置「プロマックス2D/3D」他の展示を行い、多くのお客様にお立ち寄りいただきました。

満員の講演会場

満員の講演会場

ディスカッション

ディスカッション


ディスカッション

ディスカッション

カールツァイス社製マイクロコーナー

カールツァイス社製マイクロコーナー

プロマックスコーナー

プロマックスコーナー

日本歯科商社書籍コーナー

日本歯科商社書籍コーナー