「日本歯科保存学会2013年度秋季学術大会(第139回)」が開催されました

  10月17日(木)・18日(金)の両日にわたり、秋田市・秋田県総合生活文化会館(アトリオン)にて「日本歯科保存学会2013年度秋季学術大会(139回)」が開催され、約1,100名の参加登録者があり、たいへん盛会でした。
  学術大会は、「臨床をリードする歯科保存学の方向性を検証する」をテーマに特別講演2題、シンポジウム3題他が行われました。
  大会長は、日本大学歯学部保存学教室修復学講座の宮崎真至教授でした。

  今学術大会は、大会長の宮崎教授の出身地である秋田で開催されましたが、学会理事長の千田教授は、歯科大学(大学歯学部)が所在しない地区で、地元の歯科医師会との連携により学術大会を開催することは、歯科医療の発展を希求する本学会の趣旨に沿ったものであるとご挨拶されました。

  特別講演Iでは、大会長の宮崎教授を座長に、インディアナ大学歯学部のAssoc Prof.Jeffrey A.Plattから“Publishing Your Work in 2013?An Editors Perspective”という演題の講演がありました。国際学術雑誌のトレンドとこれからの課題を解説いただき、保存学会の学術雑誌の方向性も含めてお話しされました。

  特別講演IIでは、北海道大学大学院歯学研究科の川浪雅光教授を座長に、日本大学歯学部摂食機能療法学講座の植田耕一郎教授から、「高齢者の摂食機能の問題点と歯科保存治療への提言」と題した講演が有りました。摂食機能という人間の生きるための根源となる機能のリハビリテーションの実際をお話しいただき、活力ある超高齢化社会の実現に向けて、リハビリテーションの理念を導入した歯科保存学について提言されました。

  シンポジウムIは、日本口腔衛生学会との共催のシンポジウムとして、「歯みがきを再考する―エビデンス(根拠)とコンセンサス(合意)―」というテーマにて行われました。コーディネーターは、日本歯科保存学会から鶴見大学歯学部保存修復学講座の桃井保子教授、日本口腔衛生学会から東京歯科大学社会歯科学研究室の眞木吉信教授のお二人が勤められ、演者および演題は以下の通りでした。楠歯科医院院長の楠雅博先生が、「長期症例を通して歯みがきを考える」、東京医科歯科大学大学院医歯学総合研究科う蝕制御学分野の北迫勇一先生が、「酸蝕症とブラッシング」、長崎大学大学院医歯薬学総合研究科口腔保健学の飯島洋一准教授が、「Caries and erosion:To brush or not to brush,that is the question」、サンスター株式会社の高塚勉先生が、「デリバリーシステムとしての歯磨剤の役割」。

  シンポジウムIIでは、「ホワイトニングと保存治療との関わり」というテーマにて、昭和大学歯学部歯科保存学講座美容歯科学部門の真鍋厚史教授をコーディネーターに行われました。

  ポスター発表では、修復部門の優秀賞の表彰式をジーシーがスポンサーとして支援させていただきました。また、ルシェロ歯間ブラシ、ジーセムリンクエース、Initial IQ CERASMARTの3題を弊社研究員から発表いたしました。

  企業展示では、根管治療システムの新しいシリーズの“nex”シリーズより、「NEX MTAセメント」、「NEX NiTiファイル」、「ガターパーチャソフトポイント」と根管長測定器「ルートナビ」を、その他に歯接触分析装置「バイトアイBE-I」、舌の運動機能を最大舌圧として測定する「JMS舌圧測定器」、歯科用充填材 MIフィリングシリーズ「MIフロー、MIローフロー、MIフィル」、予防関連製品「ルシェロシリーズ」、ホワイトニング材料の「ティオン オフィス、ティオン ホーム」等の展示させていただき、多くの先生方にお立ち寄りいただきました。

  なお、次回大会は、2014年6月19日(木)・20日(金)に滋賀県大津市の滋賀県立芸術劇場びわ湖ホールにて、大阪歯科大学歯科保存学の山本一世教授を大会長に開催される予定です。


秋田県総合生活文化会館入口

秋田県総合生活文化会館入口

Aホール

Aホール


ポスター会場

ポスター会場

展示会場

展示会場