「第53回春季日本歯周病学会学術大会」が開催されました

  5月14日(金)・15日(土)の両日にわたり、盛岡市・盛岡市民文化ホール及び県民情報交流センター(アイーナ)にて「第53回春季日本歯周病学会学術大会」が、「歯周病研究フロンティア―輝ける歯周治療を目指して―」とのテーマにて開催され、約1,600名の参加登録者があり、たいへん盛会でした。
  学術大会は、特別講演2題、アメリカ歯周病学会副会長講演、シンポジウム2題、学会学術賞受賞記念講演、歯科衛生士シンポジウム、一般口演、ポスター発表、ランチョンセミナー3題、市民公開講座他が行われました。
  大会長は、岩手医科大学歯学部口腔機能保存学講座歯周病学分野の國松和司教授でした。

  特別講演Iでは、日本歯周病学会名誉会員で監事の鴨井久一先生を座長に、大阪大学WPI免疫学フロンティア研究センター拠点長の審良静男先生が、「自然免疫と炎症・免疫応答」とのテーマにて講演されました。TLRの発見を通じて見直しを余儀なくされている、自然免疫による病原体認識システムについて解説されました。

  シンポジウムIでは、「歯周組織への感染とそれに対する免疫応答の特異性とは?」とのテーマで、東北大学大学院歯学研究科歯内歯周治療学分野の島内英俊教授及び岡山大学大学院医歯薬学総合研究科歯周病態学分野の高柴正悟教授を座長にて開催されました。演題及び演者は以下の通りとなっております。「上気道としての口腔と医科的病態との関連医科領域で注目されている病態と治療の捉え方」:岩手医科大学医学部臨床検査医学講座の櫻井滋准教授、「歯周病原性菌の定着戦略」:東京歯科大学微生物学講座の石原和幸教授、「歯周炎の発症・進展におけるT細胞免疫のかかわり」:新潟大学医歯学総合病院歯科総合診療部の中島貴子講師、「歯周病態における体液性免疫応答の成立と意義?IgG抗体産生性に着目して?」:岡山大学病院歯周科の成石浩司講師、「歯周組織構成細胞による炎症反応制御システム?細胞膜表面酵素を中心に?」:東北大学大学院歯学研究科歯内歯周治療学分野の根本英二講師。

  歯科衛生士シンポジウムでは、日本歯科大学東京短期大学の野村正子先生を座長に「歯科衛生士のための歯周病管理?認定歯科衛生士として行っていること、考えていること?」とのテーマにて開催されました。演題及び演者は以下の通りとなっております。「私の思う歯周病管理?日々の臨床を振り返って?」:東京・熊谷歯科医院勤務の歯科衛生士塩浦有紀先生、「25年の長期症例から考える歯周病管理について」北海道・池田歯科クリニック勤務の歯科衛生士佐藤昌美先生、「大学病院における歯周病管理の実際」:岩手医科大学附属病院歯科医療センター歯科衛生部の主任歯科衛生士及川弘美先生。

  なお、次回大会は、2010年9月19日(日)に高松市・サンポートホール高松&かがわ国際会議場にて徳島大学大学院ヘルスバイオサイエンス研究部の永田俊彦教授を大会長に開催される予定です。

盛岡市民文化ホール

盛岡市民文化ホール

県民情報交流センター(アイーナ)

県民情報交流センター(アイーナ)


会場入口

会場入口

A会場

A会場

ポスター会場

ポスター会場

展示会場

展示会場