イリノイ大学シカゴ校歯学部に中尾清高齢者研究基金を設立いたしました

 2017年7月GC America(米国・イリノイ州)はイリノイ大学シカゴ校歯学部に「中尾清高齢者研究基金」を設立し、今後3年間にわたり研究活動を支援する事を決定いたしました。

 この基金はMI(最小の侵襲による歯科治療)や高齢者の口腔衛生の向上の為の調査や教育に使用する目的で株式会社ジーシーの中尾眞会長と古くから深い親交のあった故ジョン?スタンフォード博士*1のご子息であるイリノイ大学歯学部長のクラーク-スタンフォード博士の「高齢化する社会に対応する為には教育・トレーニング・研究を進めるべき」とのお考えにGC Americaが共感し設立されました。この趣意は、世界で類を見ないスピードで超高齢社会となった日本で高齢者の口腔衛生の課題に熱心に取り組んできたジーシーの考えにもまさに一致いたします。

 なお、基金の名称は中尾眞会長の祖父でありジーシーグループの創業者である中尾清前会長の歯科界の発展に尽力してきた数々の功績に敬意を表し、キヨシ‐ナカオの名前を冠しております。

 GC Americaは2019年に現在進行中の新社屋建築プロジェクトが完成し、新たにトレーニングルームや研究施設を備える予定で、卒後研修や学生への教育・相互交流の場としての活用等、イリノイ大学との更なるコラボレーション拡大が期待されております。

 ジーシーはこれからも健康長寿社会に貢献する世界一の歯科企業への挑戦という『Vision 2021』の達成に向けグループ一丸となって努力して参ります。

  • *1 John Stanford先生は、National Bureau of Standards(アメリカ国立標準技術研究所)で、ジーシーの恩師となるDr.Paffenberger*2のもとで活躍され、晩年はISO/TC106(国際標準化機構/歯科専門委員会)議長として活躍されました。
  • *2 Dr.George Paffenberger は1951年に日本歯科医師会の招聘によりADA代表団の一員として来日され、産業界の視察の重要性からジーシーにも来社されました。この折に当時ジーシーがブルーバンドシリーズの開発に注力し、特に「業界の規格となる」とのビジョンの実施の為に、その範となるADA規格をPaffenberger先生から御教授いただきました。

 

クラーク-スタンフォード歯学部長(写真中央)と中尾眞会長(写真右)、GCアメリカ社長フレッチャー氏(写真左)

クラーク-スタンフォード歯学部長(写真中央)と中尾眞会長(写真右)、
GCアメリカ社長フレッチャー氏(写真左)