お口の機能はどのように育つ? 注意しておくこと(2)
安静時は鼻から息が基本 口呼吸(こうこきゅう)していませんか?
呼吸に関する機能と口呼吸の歯並びや口元への影響
成長発育期の歯並びや顎の形は舌や唇、頬の筋肉の絶妙な力のバランスによって影響をうけます。安静時の呼吸の基本は口を結んで(吸う、吐くともにに)鼻からすること。その時 上と下の歯の間にはわずかにスキマがあり、舌は上あごに緩やかに密着しているのが基本のポジション。このような状況のもとでは歯は安静時の舌の形に添ってきれいなU字形に生え揃います。
気を付けたいのは絶えずお口をポカンと開けて息(口呼吸)をしていること。お口の中の絶妙な力のバランスが崩れ、歯並びがV字型となってかみ合わせの異常を招いてしまいます。また 乾燥した冷たい空気が直接体の中に入るので、口の中が乾きやすくむし歯になりやすい、風邪やアレルギーになりやすいともいわれています。鼻呼吸が自然にできるように原因を探る必要があります。下記を参考にしてみてください。
(1)歯並びが悪いので口が閉じにくい
▶歯科で歯並びの治療(矯正治療)と並行して口を閉じる訓練をします
(2)鼻炎や扁桃肥大などによって鼻呼吸がしにくい
▶耳鼻科での診察と治療を優先します
(3)口呼吸が習慣になってしまった
▶歯科で口腔閉鎖訓練を行います。熱心に取り組むと半年ほどで効果が表れます。