10月17日(金)・18日(土)の2日間にわたり、新潟市の朱鷺メッセにて「第46回秋季日本歯周病学会学術大会」が開催され、約800名の来場者がありました。 学術大会は、特別講演2題、臨床講演2題、シンポジウム2題、認定医教育講演、歯科衛生士シンポジウム、一般講演やポスター討論など多くの企画が行われ、たいへん盛況でした。 大会長は新潟大学大学院医歯学総合研究科摂食環境制御学講座 歯周診断・再建学分野の吉江弘正教授でした。 特別講演Iは、米国のDr.Kenneth Kornmanが「Genetic Tests and the Management of Chronic Periodontitis」という演題で歯周組織へのリスクファクターの影響について詳細にお話しされ、活発なディスカッションがなされました。 特別講演IIでは、米国のDr.David Cochranが「New Strategy for Periodontal Regeneration」という演題にて歯周組織の再生、特に硬組織への関与について多くの文献を交えながら解説されました。 臨床講演Iは、「かかりつけ歯科医としての歯周治療」という演題で3名の先生方が、これまでの長い経験に裏打ちされた“かかりつけ歯科医”としてのあるべき姿について熱く語られました。 臨床講演IIでは「専門医としての歯周治療」という演題で3名の先生方が、プロセスは異なるものの予知性の高い歯周治療についてご講演されました。 シンポジウムIは、「歯周炎の活動性・感受性診断」をテーマに5名の先生方が歯周炎に対する診断指標やそのアプローチ方法について、シンポジウムIIでは、「組織工学的再生治療の現状」をテーマに4名の先生方が、組織再生について様々な観点から現状と課題についてお話しされ、活発な討論がなされました。 なお、来年度の春季学術大会は5月21日(金)・22日(土)に鹿児島市で、秋季学術大会は10月15日(金)・16日(土)に仙台市で開催される予定です。 |