「日本歯科保存学会2003年度春季学会(第118回)」が開催されました

TOPICS
2003.6.11

「日本歯科保存学会2003年度春季学会(第118回)」が開催されました

6月5日(木)・6日(金)の2日間にわたり、千葉県松戸市・森のホール21にて「日本歯科保存学会2003年度春季学会(第118回)」が開催されました。1,700名を越える多くの先生方が参加し、たいへん盛会でした。
学会では特別講演2題、認定医研修会1題の他、口演発表54題、ポスター発表109題、臨床セッション6題が行われました。
大会長は、日本大学松戸歯学部保存学I講座の池見宅司教授でした。

特別講演1では、国立保健医療科学院の花田信弘先生が「ミュータンスレンサ球菌の伝播,感染とその対策」という演題にて講演されました。エナメル質の脱灰と再石灰化のバランスが崩れる最初の原因は、幼児期におけるミュータンスレンサ球菌の伝播、定着と感染であり、その防止がう蝕予防の第一選択であるということについて述べられました。

特別講演2では、Paffenbarger Research Centerの高木章三先生が「生体工学におけるリン酸カルシウムセメントの応用」という演題にて講演されました。リン酸カルシウムセメント(CPC)を応用することによって得られる歯科および医科分野での有益性について、また、根管の封鎖や充填、歯槽骨欠損の修復などCPCの生体工学への応用の可能性について述べられました。

口演発表では、ご好評をいただいておりますジーシーのソラーレ、ソラーレPについて、東京都・虎の門病院歯科の森上誠先生らより「新しい前歯・臼歯用コンポジットレジンソラーレならびにソラーレPの臨床」という演題の発表がありました。本製品にて修復処置を行った際の接合状態は緊密であったことや、口腔内の各種窩洞に充填を行った際、術後不快症状はまったく見られず、審美的な修復を行うことができたことなどが示され、前歯部および臼歯部の修復において非常に有用な材料となり得ることが示唆されました。

なお次回大会は、11月6日(木)・7日(金)に、大会長は朝日大学歯学部の関根一郎教授、会場は岐阜県の長良川国際会議場・岐阜ルネッサンスにて開催の予定です。



会場

会場入口

ポスター発表会場

器材展示