6月10日(木)・11日(金)の2日間にわたり、東京都・文京シビックホールにて「日本歯科保存学会 2004年度春季学会(第120回)」が開催され、1,100名を超える来場者があり、たいへん盛況でした。 学会では、特別講演2題、シンポジウム1題、認定医研修会1題、口演発表42題、ポスター発表115題、臨床セッション8題が行われました。 大会長は、日本歯科大学歯学部歯科保存学講座の勝海一郎教授でした。 特別講演1では、米国・カリフォルニア大学のSally J. Marshall教授が「米国の予防・修復歯科における最近の研究」のテーマにて、ハイ・リスクの患者を特定しての早期予防処置や歯の組織再生へのアプローチなどについて解説されました。 特別講演2では、日本歯科大学歯学部の青葉孝昭教授が「歯の石灰化と歯科医療」のテーマにて、脱灰と再石灰化のバランスが初期う蝕の予後を決定することから、脱灰・再石灰化の速度論的な理解がいかに重要であるかについて解説されました。 シンポジウムでは、「歯の形成・治療・再生」をテーマに、日本歯科大学歯学部・青葉孝昭教授と東京医科歯科大学大学院医歯学総合研究科の須田英明教授を座長として、5人の先生が歯質の再石灰化や歯髄の再生、歯冠の再生についての発表をされ、終了後に総合討論の場が設けられました。 ポスター発表では、弊社の研究員より「新規ワンボトル-ワンステップ型ボンディング材“G-BOND”の歯質への接着について」と題し、新しい光重合型1液性ボンディング材の操作性や強固な接着力等についての解説を行いました。 なお今年度の秋季大会は、11月18日(木)・19日(金)に長崎ブリックホールにて開催される予定です。大会長は、長崎大学大学院の林善彦教授です。 |