「第46回日本歯科理工学会学術講演会」が開催されました (9/21)

 2005.9.21

「第46回日本歯科理工学会学術講演会」が開催されました

  9月15日(木)・16日(金)の両日にわたり、長崎市・長崎ブリックホールにて「第46回日本歯科理工学会学術講演会」が開催され、約450名の参加登録者がありました。
  学術講演会は、特別講演2題、口頭発表46題、ポスター発表96題が行われ、広範囲にわたる内容の発表でたいへん盛況でした。
  大会長は、長崎大学大学院医歯薬学総合研究科発生分化機能再建学講座生体材料工学の久恒邦博教授でした。

  特別講演1では、長崎大学大学院生産科学研究科物質科学専攻の古川睦久教授が、「高分子材料を基材とする傾斜機能材料」と言う演題で、合成高分子材料に傾斜機能を付与する手法と新規な機能の発現に関する研究について講演されました。
  手法としては、電気永動法、温度勾配形成法、溶液拡散法等をご紹介いただき、先生が目指されている環境に優しい高分子材料の開発過程の一端を垣間見ることが出来ました。

  特別講演2では、長崎県工業技術センター応用技術部長の馬場恒明先生が、「イオン注入による材料の表層改質」と言う演題で、イオン注入法の中でも量産化できるプラズマソースイオン注入(PSII)法について講演されました。
  生体材料の表面処理に積極的に適用することにより、本質的には異物である材料と生体の共存が達成されるのではないかとの方向性を示唆されました。

  口頭発表・ポスター発表では、インプラント、細胞、陶材・セメント、接着、チタン、腐蝕、レジン・光触媒、生体組織等、多岐にわたるテーマの発表がありました。

  なお次回大会は、2006年4月に東京・タワーホール船堀にて開催される予定です。大会長は明海大学歯学部歯科材料学講座の中嶌裕教授です。


長崎ブリックホール
長崎ブリックホール
会場入口
会場入口
A会場
A会場
B会場
B会場
ポスター会場
ポスター会場