7月23日(日)に、東京国際フォーラム ホールB7にて、「GC友の会 東京講演会」を開催し、歯科医師の先生を中心に593名のお客様にご来会いただきました。 今回は、「歯を救って長期に守る~私たちの救歯臨床~」をメインテーマに、東京都千代田区・黒田昌彦先生、東京都大田区・服部夏雄先生、東京都中野区・西原英志先生、千葉県千葉市・法花堂治先生をお招きし、先生方の日々の臨床に取り組む真剣な姿を、長期にわたる多くの臨床例を交えながらご講演いただきました。 コーディネーター役の黒田先生には、「私たちの救歯臨床」と題し、歯科医本来の仕事は「歯を救うこと、歯を助けること」であり、「抜歯」という安易な選択をせず、歯を助ける努力をした結果、その後の経過観察が有益な経験となることを臨床例を交えながらお話しいただきました。 服部先生には、「予後の読みにくい歯を含んだ欠損歯列への対応」と題し、欠損歯列の基礎知識の解説や、欠損を拡大させないためのテクニック、またコーヌスクローネの臨床的特徴について、自家歯牙移植やインプラントの応用例を交え、多くの臨床例からご解説いただきました。 西原先生には、「治癒能力を引き出す歯周治療」と題し、GTRやエムドゲインを応用した再生療法の有効性や、反応がさまざまである歯周組織に対し、炎症と力のコントロールを最優先にして治療を進めていくことの重要性についてお話しいただきました。 法花堂先生には、「欠損歯列の支台歯を守る」と題し、少数歯残存症例の支台歯を守るための処置方針や、支台歯の歯列内配置の改善のために可撤性義歯の支台歯に自家歯牙移植やインプラントを用いた症例を通して、1本の歯を残す努力をすることの重要性をご解説いただきました。 また、全講師の講演の最後にまとめとして黒田先生より「救歯臨床のススメ」と題し、少数歯残存はいずれ無歯顎になるという偏見に囚われずに 、保存困難な歯を助ける技術と情熱を持って臨床に取り組むことの大切さをお話いただきました。 会場内の展示コーナーでは、超即硬性常温重合レジン「ユニファストIII」や、P4コンセプトに基づいた「ルシェロ歯ブラシ」が、注目を集めていました。 その他にも音波振動歯ブラシ「プリニア」、超高強度MFRナノハイブリッドタイプ「グラディアフォルテ」など話題の新製品を多数ご覧いただきました。 |