弊社は昨年創業85周年を迎え、2011年の来るべく創業90周年に向けての記念事業の一つとして新研究棟の建設に着手致しておりました。昨年11月20日に第一期工事が竣工し、外部の皆様へのお披露目の会を2月8日に板橋本社にて開催致しました。 披露の会には社団法人日本歯科医師会会長大久保満男先生、日本歯科医学会会長江藤一洋先生はじめ歯科界から多くの関係者の皆様にご出席頂き、大久保先生にはご祝辞を頂戴致し、日本商工協会会長として、弊社社長中尾眞が歯科産業ビジョンを携えて昨年の湘南合宿に参加させて頂きましたおりのエピソードなどもご紹介頂きました。 弊社の2010年Vision「世界一の歯科企業を実現する」ためには、なかま(社員)一人ひとりのパワーアップと新製品創出力が鍵との考えから、研究所の環境を一新する計画を実行に移し、下記の三点から「コミュニケーションループ」というテーマで設計致しました。 |
1、 | ラザフォード教授の研究所自身もノーベル物理学賞を受賞した英国のラザフォード教授の研究所からは12名のノーベル賞受賞者が輩出されています。その土壌として、研究員が皆歩き回り、至る所でディスカッションする環境があったからといわれています。 | 2、 | コミュニケーションからの突然変異アイディアは人との会話の中から生れることが多々あります。コミュニケーションが突然変異遺伝子を生み出してくれる訳です。これは環境学者、カールソンの“連鎖の考え方”にも繋がるといえます。 | 3、 | 場の倫理 創造的空間(即ち、場)において、人々の間の共通理解が増えると、人々がそれぞれに個人としての情報蓄積を深め、更に人々の間の心理的共振が起き、感動の共有をも生み出し、大きなパワーを作り出す、と一橋大の伊丹教授は指摘されています。 | |
新研究棟内はガラス張りで、お互いの姿を見せ合うことで緊張感とモチベーションを保たせる環境となっており、建物全体は周辺住宅に配慮した低層四階建てと致しております。また、今回の新研究所スタートに当たり、歯科器材の開発とは、人間が永遠に追求する真・善・美を求めることこそが、その原点であるとして、技術と芸術を守る伎芸天を建物の要の位置に安置致しました。 新研究所が世界の歯科医療の新製品発信拠点として、皆様の注目を集める存在になるよう、今後も努力する所存でございます。 |