「第14回日本摂食・嚥下リハビリテーション学会学術大会」が開催されました

 本学会は、摂食・嚥下障害およびそれに伴うさまざまな問題に対し、多職種が連携して学際的に取り組み、摂食・嚥下障害に悩む方々の生活の質の向上に貢献することを目的に発足したものです。会員の職種は、医師、歯科医師、看護師、言語聴覚士、理学療法士、作業療法士、歯科衛生士、栄養士等多岐にわたり、高齢者の口腔ケアの重要性が高まる中、歯科からの参加も増えつつあります。

 今回のメインテーマは「『食べること』サイエンスと食文化の融合に向けて」。大会は慶應義塾大学医学部・里宇明元教授の会長講演「豊かな摂食・嚥下リハビリテーションを目指して?サイエンスと食文化の融合」で幕を開け、2題の海外招聘講演、3題の教育講演、6題のシンポジウム、400以上の一般口演・ポスター発表等が行われました。また、新しい試みとして、料理研究家や一流シェフによる市民公開講座も開催されました。

 歯科関連の講演では、口腔機能の向上のための職種間の連携、口腔ケアの現場への歯科衛生士の参加など、他職種との連携の必要性を主題にしたものが多く見られました。

 東京医科歯科大学大学院医療経済学分野の川渕孝一教授による講演、「国民からみた医師・歯科医師像の差異に関する研究」はジーシーとの共同研究、「第4回国民の歯科意識調査」の調査データを基に、国民の視点から医師と歯科医師を比較研究した発表でした。嚥下障害時の診療科の選択や、医科から歯科、歯科から医科への紹介、訪問診療等に対する国民の声から、ここでも医師と歯科医師の一層の連携強化を訴えられました。

 また、食品関連の企業、口腔ケア器材の企業等約80社が参加した展示会場にはジーシーも出展。口腔内のうるおい浄化を助ける口腔用ジェル・オーラルアクアジェル等が多くの来会者の注目を集めました。

 なお、次回、第15回大会は2009年8月28日(金)・29日(土)に、名古屋国際会議場にて開催される予定です。

第1会場のイベントホール入口

第1会場のイベントホール入口

満員のイベントホール内

満員のイベントホール内

川渕孝一教授の講演 

川渕孝一教授の講演 

展示会場のジーシーブース

展示会場のジーシーブース