「GC友の会 学術講演会 東京技工講演会」を開催しました

 7月13日(日)に、東京国際フォーラム・ホールB7にて、「GC友の会 学術講演会 東京技工講演会」を開催し、411名のお客様にご来会いただき、たいへん盛会でした。今回は、神奈川県川崎市でご開業の日高豊彦先生をコーディネーターとして、神奈川県 横浜市・株式会社コアデンタルラボ横浜の陸誠先生、大阪府吹田市でご開業の税所秀揮先生、大阪府高槻市でご開業の脇田太裕先生、アメリカ・カリフォルニア州モントレーでご開業の相羽直樹先生の4名の歯科技工士の先生方にご講演をいただきました。

 今回の講演会は、二部構成で、歯科医師と歯科技工士のチームワーク、オールセラミッククス、インプラント上部構造、FDアバットメントなどの新技術、歯科技工の今後の展望などについてご講演、ディスカッションしていただきました。

 まずはじめに、コーディネーターの日高豊彦先生より、企画趣旨として、歯科技工士と歯科医師とのコミュニケーションの取り方、オールセラミックスの現状と可能性、問題点と解決方法についてのイントロダクションがありました。

 引き続き、第一部では、「連携・CAD/CAMワーク?ラボとクリニックと共に?」をテーマに、神奈川県横浜市の 陸誠先生より、「CAD/CAMワークの注意点及び、ラボとクリニックの連携」と題しての講演がありました。CAD/CAM技術の進歩により、手作業では加工できなかった材料を利用でき、時間短縮や環境整備等など多くの利点が考えられるとのことでした。また、FDアバットメント及びジルコニアコーピングを利用したオールセラミックスへの臨床応用など、CAD/CAMワークの注意点やラボとクリニックの連携、これからの展望を含め、ご講演いただきました。

 引き続き、第二部では、「技・オールセラミックス?機能と審美?」をテーマに3名の先生方からの講演がありました。

 まずはじめに、大阪府吹田市の税所秀揮先生より、「FUNCTION AND BEAUTIFUL?CAD/CAM Systemにおける臨床の現在?」と題して講演がありました。「GC CAD/CAMシステム」を使用したオールセラミックス補綴物の臨床例を提示し、その活用法および作製時の注意点やマテリアルの選択についてご紹介いただきました。

 次に大阪府高槻市の脇田太裕先生より、「VITA社のVMシリーズによる色調表現に必要な基本築盛と応用」と題しての講演がありました。セラミックの色調表現のポイントを、築盛では積層の形・積層の色調選択・積層の重ね方、形態では隆線(縦・横)・表面性状・つやというキーワードにてそれぞれご説明いただきました。

 アメリカ・カリフォルニア州モントレーの相羽直樹先生より「DENTSCAPE?Dental Photography for Dentist-Laboratory Communication?」 と題して、以下3項目
(1)残存歯とのシェードのマッチング
(2)歯列正中線と顔面正中線の調和
(3)前歯切縁位置と顔面正中線、スマイルラインとの調和
については接見を行わないとエラーが発生しやすく、かつ修正に対する労力も大きかったとのことでした。また、日常的に活用している効果的な情報を得るための「写真の撮影法」および「写真とスタディーモデルを活用したコミュニケーション法」をご紹介いただき、いかに上記項目を達成するか、また患者と接見せずに良好な結果が得られた実例を近年話題のオールセラミックスやCAD/CAMを用いた症例を交えながらご紹介いただきました。

 ご講演の最後にパネルディスカッションがあり、4人の先生方からの様々なご意見をいただきました。

 展示コーナーでは、新製品の「フュージョンII」をはじめ、「ニューフジロックIMP」、「ベニアベスト」、「イノベスト」、「グラディア」、「グラディアフォルテ」、「サーパスG」等の技工製品の他、「インプラントRe」、手術用顕微鏡「OPMI PICO(カールツァイス社製)」、歯科用双眼ルーペ「アイルーペ」、CAD/CAM設計体験コーナーを設置し、多くのお客様にお立ち寄りいただきました。

受付

受付

満員の会場

満員の会場

パネルディスカッション

パネルディスカッション

展示コーナー

展示コーナー