「GC友の会 学術講演会 東京特別講演会」を開催しました

 4月6日(日)に、東京国際フォーラム・ホールB5にて、「GC友の会 学術講演会 東京特別講演会」を開催し、定員を上回る338名のお客様にご来会いただき、たいへん盛会でした。

 今回は、東京医科歯科大学大学院教授の田上順次先生をコーディネーターとして、 Charite‐Universit at smedizin Berlinの准教授のUwe Blunck先生、日本大学歯学部教授の宮崎真至先生の3名の先生方にご講演いただきました。

 まずはじめに、コーディネーターの東京医科歯科大学大学院教授の田上順次先生より、「長寿社会のQOLを支えるMI歯科医療」と題しての講演がありました。これまで、歯の喪失の主な原因は歯周病とう蝕でしたが、最近の研究では、約6割が歯根破折であり、その他の原因も多くは無髄歯に関連するものとなっているとのことでした。歯や歯髄を失うことにつながる歯の疾患に対する対処法について、最新情報にもとづいて基本的な考え方についてご講義いただきました。

 次に、Charite‐Universit at smedizin Berlinの准教授のUwe Blunck先生より、「接着システムの進歩‐口腔外での試験は臨床成績を予測可能か?」をテーマとしてのご講演がありました。接着技術は、現代の歯科治療を発展させた1つの要因でそれにより、患者さんに対し、最小の侵襲で、ほとんど目立たない充填修復を提供できるようになったとのことでした。講演では、今ある接着システムの歯質への接着方法、口腔外での試験結果を要約されて話されました。臨床結果は、接着材の正しい扱い方により大いに影響を受けるため、どの接着材を選ぶかよりも重要であるとのことでした。

 最後に、日本大学歯学部教授の宮崎真至先生より、「接着技術が可能としたコンポジット修復の実際?レイヤリングテクニックにおける臨床のポイントと使用器材?」と題しての講演がありました。歯質接着材の開発と発展によって、MIという治療概念が歯科臨床に急速に広がったことにより、金属を用いた歯冠修復処置から審美性の高いコンポジットレジンを用いた処置が普及となったとのことでした。また、レジン充填を行うにあたり、レイヤリングテクニックを駆使することで、失われた機能と審美性を確実に獲得することが可能になったとのことでした。審美性の高いレジン充填を実践するにあたり、レイヤリングテクニックに必要な器材と臨床のポイントを話されました。

 最後に、パネルディスカッションにて、田上順次先生をコーディネーターとして、お二人の先生方に臨床トラブルの対処法、辺縁着色、直接充填・間接充填の選択の指針・基準等について各々のお立場で解説していただきました。

 展示コーナーでは、カールツァイス社製のマイクロスコープをはじめ、新製品のフュージョンII、ジーセムカプセル、フジIXGPファストカプセル、サーパスGシリーズの他、グラディアダイレクト、G-ボンド、ソラーレ、ユニフィルフローや予防製品等を展示し、多くのお客様にお立ち寄りいただきました。

 また、本年4月1日から開始されました、ICカードシステムによる日本歯科医師会生涯研修事業の対応につきましては、今回が初登場でありましたが、万端の準備により、順調に受付・入力を行う事ができました。一部カードをお忘れの先生もおいででしたが、カード(紙)方式だった従来に比べ三倍以上の登録となりました。

ICカードによる日歯生涯研修カード受付

ICカードによる日歯生涯研修カード受付

満員の会場

満員の会場

パネルディスカッション

パネルディスカッション

展示コーナー

展示コーナー