10月1日(木)・2日(金)の両日にわたり、鹿児島市・かごしま県民交流センターにて「第54回秋季日本歯科理工学会学術講演会」が開催され、約400名の参加登録者がありました。 学術講演会は、特別講演、公開シンポジウムおよび特別セミナー2題、口頭発表35題、ポスター発表138題が行われ、広範囲にわたる内容の発表でたいへん盛況でした。 大会長は、鹿児島大学大学医歯学総合研究科歯科生体材料学分野の伴清治教授でした。
特別講演は、「小松帯刀から坂本龍馬へ?大河ドラマの世界?」と題し、鹿児島大学法文学部教授の原口泉先生が、内憂外患の危機的状況下の幕末にあって、小松帯刀(大河ドラマ「篤姫」の準主役)と坂本龍馬(来年の大河ドラマ「龍馬伝」の主役)という同い年の二人が、いかに同志として結ばれ日本の危機を救ったかについてお話をされました。NHKの大河ドラマ「篤姫」の時代考証も担当された先生からは、薩摩藩の歴史研究の第一人者ならではの興味深いお話が次々と披露されました。
公開シンポジウム1は、明海大学の中嶌裕教授を座長に「歯科材料・器械の評価基準を考える?ISO規格の要点」というテーマにて、4名の先生方が講演されました。今回のシンポジウム1および2は、「デンタルマテリアルアドバイザー」の称号を取得する為のレポートの課題も兼ねる特別セミナーという形で行われました。演題及び演者は以下の通りとなっております。「ISO/TC106の変遷と現状」:日本歯科大学新潟生命歯学部の小倉英夫教授。「金属材料関係の規格」:東京歯科大学の小田豊教授、「セラミックス、コンポジットレジン、義歯床用レジンの規格について」:東京医科歯科大学の高橋英和准教授。「インプラントのISO規格と歯科材料の生物学的安全評価法」:愛知学院大学の河合達志教授。
公開シンポジウム2は、大会長の伴清治教授を座長に「ジルコニアを用いたメタルフリーレストレーションを考える」というテーマにて、4名の先生方が講演されました。弊社からはアドバンステクノロジー開発センターの主任研究員の蛯原善則より、「CAD/CAMシステムから見たジルコニアへの技術応用」という演題にて講演させて頂きました。そのほかのシンポジストは、日本大学生命歯学部の新谷明喜教授、株式会社ノリタケデンタルサプライの坂清子先生、株式会社松風の高橋啓至、寺前充司両先生でした。
なお次回大会は、2010年4月17日(土)・18日(日)に東京都・タワーホール船堀にて開催される予定です。
かごしま県民交流センター
A会場(県民ホール)
ポスター会場
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