9月9日(日)に、東京・ベルサール秋葉原2階ホールにて、「GC友の会 学術講演会 東京講演会」を開催し、665名の参加登録があり盛会でした。
今回は、「8020達成後の世界、そして、新たなる挑戦?長期症例から見えてきた課題とその対応?」をメインテーマに、神奈川県横浜市でご開業の丸森英史先生、鶴見大学歯学部探索歯学講座教授の花田信弘先生、東京都港区でご開業の加藤正治先生の3名の先生方にご講演いただきました。
講演会は2部構成になっており、第1部は「エイジングにおける口腔内の変化と歯科医療の現状」、第2部は「口腔内の変化にどのように対応することができるか」をそれぞれのサブテーマに、各先生方に講演いただき、最後にディスカッションでまとめをするという流れで進行しました。
丸森先生は、「経過観察から見えてくるエイジングの姿と、それへの対応」というテーマで、先ず硬組織がどのようにエイジングするのかを、咬耗・歯根破折・セメント質剥離をキーワードにお話になり、後半は高齢化社会を迎えての歯のケアをどうして行けばいいのかを、炭水化物・ショ糖を控えた食の改善を中心に、診療室での保健指導という観点でお話されました。
加藤先生は、「トラブルを予測して取り組む予防的アプローチ?8020達成者から学ぶ歯の健康維持「傾向と対策」?」というテーマで、口腔のエイジマネジメントに必要なことを、予防・修復・メンテナンス・エイジングケアの各ステージごとにご説明され、その実現に必要な細菌検査からQOLを高める審美面からのサポートまでお話しされました。
花田先生は、「アクティブ・エイジング社会に求められている歯科診療所の新たな役割について」というテーマで、WHOが提唱したアクティブ・エイジング社会実現の為のキーワード(食の選択力、細菌叢の改善、他)を説明され、これらを実施して、歯科診療所を「街の健康ステーション」に変革していくべきであると説かれました。
前半のディスカッションでは、8020の目標を達成した、高齢者の残存歯に起こっている問題点を明確化し、後半ではそれに対してどのように対応して行けばいいかのキーポイントをお示しいただきました。更に現場で問題を抱えておられる来場者からご質問をいただき、それに対して、各先生方が、解決に向けての方向性をお話されました。
展示コーナーでは、新製品の診療環境用殺菌消毒剤「サラサイド」、新・表面性状が良好なオッセオインテグレーションを実現したインプラント「ジェネシオPlus」・「セティオPlus」、接着性グラスアイオノマー系レジンセメント「フジルーティングEX」、高強度充填用グラスアイオノマーセメント「フジIXGP エクストラ」、ナノハイブリッド充填用コンポジットレジン「MIフロー」、「MIローフロー」、「MIフィル」、歯周病原菌・う蝕関連細菌検査サービスキット「サリバチェックラボ」をはじめ、様々な製品の展示を行い、お客様にお立ち寄りいただきました。
満員の会場
丸森英史先生
花田信弘先生
加藤正治先生
ディスカッション
展示コーナー