「日本歯科保存学会2012年春季学術大会(136回)」が開催されました

  6月28日(木)・29日(金)の両日にわたり、宜野湾市・沖縄コンベンションセンターにて「日本歯科保存学会2012年春季学術大会(136回)」が開催され、約1,000名の参加登録者があり、たいへん盛会でした。
  学術大会は、27日(前夜)にイブニングセミナー2題、28・29日に特別講演3題、シンポジウム、認定研修会、口演発表66題、ポスター発表186題、ランチョンセミナー5題が行われました。大会長は、鶴見大学歯学部保存修復学講座の桃井保子教授でした。

  特別講演Iは、鶴見大学歯学部保存修復学講座の桃井保子教授を座長に、鶴見大学歯学部探索歯学講座の花田信弘教授が「齲蝕と健康をめぐる栄養学・細菌学の現在」のテーマにて、特別講演IIでは、大阪大学大学院歯学研究科 口腔分子感染制御学講座の林美加子教授を座長に、東京慈恵会医科大学整形外科の斎藤充准教授が「なぜ高い骨密度でも骨折するのか? ?骨基質劣化型骨粗鬆症の概念と疾患バイオマーカーのエビデンス?」のテーマにて、特別講演IIIは、東京理科大学基礎工学部生物工学科の齋藤正寛准教授を座長に、京都大学再生医科学研究所 生体組織工学研究部門 生体材料学分野の田畑泰彦教授が「自然治癒力からみた再生治療と再生医療の将来」のテーマにて、それぞれ講演されました。

  シンポジウムでは、「日本歯科医学会プロジェクト研究 確かなエックス線診断と接着技法が破折歯を救う」のテーマにて、日本歯科保存学会の吉山昌宏教授、日本歯科放射線学会の佐野 司教授をコーディネーターに、講演1:「医科用CTおよび歯科用コーンビームCTの歯根破折診断での活躍の可能性」の演題にて、東京歯科大学歯科放射線学講座の佐野 司教授が、講演2:「歯根破折の画像診断法の見直しと新たな展開」の演題にて、東北大学大学院歯学研究科 口腔病態外科学講座 口腔診断学分野の飯久保正弘先生(講師)が、講演3:「歯根縦破折歯の接着再建のポイント」の演題にて、大阪歯科大学歯科保存学講座の山本一世教授が、講演4:「破折歯の治療の現状とその展望」の演題にて、岡山大学大学院医歯薬学総合研究科 歯科保存修復学分野の吉山昌弘教授が、それぞれ講演され、歯根破折における診断、再建法、治療の現状とその展望などについてお話しされました。

  認定研修会では、東京医科歯科大学大学院医歯学総合研究科 生体硬組織再生学講座 歯周病学分野の和泉雄一教授を座長に、講演1:「象牙質齲蝕の診断とコンポジットレジン修復」の演題にて、東京都台東区・イノコシ歯科医院の猪越重久先生が、講演2:「効率的な感染根管の攻略法?感染源はどこにある??」の演題にて、大阪府開業、大阪大学歯学部臨床教授の木ノ本喜史先生が、それぞれ講演され、治療手順におけるチェックポイントとその操作法などについてお話しされました。

  今回は27日の夜にイブニングセミナーと題し、鶴見大学歯学部歯内療法学講座の細矢哲康教授を座長に、イブニングセミナー1:「歯科の情報管理とレセプトオンライン請求について」のテーマにて、日本大学歯学部保存学教室修復学講座、日本大学歯学部付属歯科病院歯科医療情報管理部医療情報科の瀧川智義准教授と埼玉県歯科医師会の松見秀之先生が、また、神奈川歯科大学口腔医歯学系口腔治療学講座の向井義晴准教授を座長に、イブニングセミナー2:「ホワイトニングと口腔健康管理のコンビネーションを考える」のテーマにて、鶴見大学歯学部保存修復学講座、鶴見大学歯学部附属病院口腔機能診療科 白くて美しい歯の外来 の大森かをる先生(助教)がそれぞれ講演されました。

  企業展示では、新製品「フッ化ナトリウム洗口液0.1%「ジーシー」」、「サリバチェックラボ」をはじめ、歯科用漂白材「ティオン オフィス」、歯接触分析装置「バイトアイBE-I」、歯科用充填材 MIフィリングシリーズ「MIフロー、MIローフロー、MIフィル」、等を展示させていただき、多くの先生方にお立ち寄りいただきました。

  なお、次回大会は、2012年11月22日(木)・23日(金)に広島市の広島国際会議場にて、広島大学大学院医歯薬保健学研究院 応用生命科学部門 歯周病態学研究室の栗原英見教授を大会長に開催される予定です。

沖縄コンベンションセンター

沖縄コンベンションセンター

会場入口

会場入口

講演会場

講演会場

講演会場

講演会場

ポスター会場

ポスター会場

展示会場

展示会場