4月8日(日)に、弊社社屋(GC Corporate Center 5F)にて、「GC友の会 プレミアムシンポジウム&レクチャー」を開催し、たくさんの方々の参加登録をいただき、たいへん盛会でした。
今回のプレミアムシンポジウム&レクチャーは歯科衛生士向けに開催され、「歯周組織と口腔粘膜の基礎を知って、臨床に活かそう!」というテーマにて、東京都日野市 村上歯科医院 歯科衛生士の村上恵子先生をコーディネーターに、東京歯科大学生物学研究室准教授の橋本貞充先生に基調講演を、東京都千代田区 黒田歯科医院 歯科衛生士の品田和美先生、東京都調布市 小林歯科医院 歯科衛生士・歯科技工士の小林明子先生、東京都港区 寺西歯科医院・千葉県市川市 尾崎デンタルクリニック 歯科衛生士の山口幸子先生、東京都日野市 村上歯科医院 歯科衛生士の安福由美先生、東京都調布市 小林歯科医院 歯科衛生士の百田理恵子先生に質問症例をご講演いただきました。
先ず始めに、村上恵子先生より企画趣旨のご説明がありました。患者さんの健康管理の担い手である歯科衛生士は、歯だけでなく歯周組織や口腔粘膜につねに目を向け、その変化を把握する必要があるということからその着眼点や考え方について、今回は橋本貞充先生からのご講義と5名の歯科衛生士講師による質問症例提示を通じて、会場の皆様と一緒に学んでいきたいとご説明されました。
午前中は組織の基礎をもう一度振り返ることを目的に、橋本貞充先生による「歯肉と口腔粘膜の基礎を知って、臨床に活かそう!?日々のギモンをみんなで考えてみませんか??」という基調講演が行われました。日常の診療の中で歯肉や口腔粘膜に目に見える違いや触った感じの差が感じられる場合、上皮下の組織で何らか変化が起こっていると考えられるということを10歳の学童と20歳の青年の臨床例を通じて解説されました。そしてミクロの世界での歯肉や口腔粘膜の表情を想像するためには、精緻な組織の立体的な構造を理解することが重要であるとお話しされました。
午後は、5名の歯科衛生士講師による質問症例提示が行われました。「萌出性歯肉炎と見られる歯肉の発赤・腫脹は歯周炎と同様の炎症症状なのですか?」(安福由美先生)、「歯間乳頭部での限局した歯肉増殖はなぜおきるのですか?」「ブラッシングで防ぐことができるか、病的反応なのかどのように見極めるのですか?」(小林明子先生)、「歯周膿瘍の病態と注意点について」(品田和美先生)、「オベイド・ポンティックのポンティック基底面やインプラント・粘膜貫通部と接する粘膜面の関係は?」(山口幸子先生)「喫煙による歯肉の変化について」(百田理恵子先生)の質問症例をそれぞれご提示され、それに対して橋本貞充先生に解説いただきながら、講師および参加者の皆様と活発なディスカッションを行いました。
次回、GC友の会学術講演会 東京特別講演会を2012年4月15日(日)に開催させていただきますので、是非ともご参加くださいますようお願い申し上げます。
村上恵子先生
橋本貞充先生
品田和美先生、小林明子先生、安福由美先生
橋本貞充先生、山口幸子先生、百田理恵子先生
シンポジウム会場
ディスカッション