9月13日(金)?15日(日)の3日間にわたり、福岡市・福岡国際会議場、福岡サンパレスホテル&ホールにて「第43回 日本口腔インプラント学会・学術大会」が開催され、4,000名を超える参加登録者があり、たいへん盛況でした。
今回は「より適切で確実なインプラント治療へ」をメインテーマに、海外招待講演2題、国内招待講演、理事長講演、ワールドサテライトセミナー4題、テーマシンポジウム(総括含む)4題、研究シンポジウム2題、ランチョンセミナー13題、テーブルクリニッック1題、イブニングセッション5題や優秀研究発表(課題口演)、一般口演、ポスター発表など、多彩な内容の発表が行われました。
大会長は、九州大学大学院歯学研究院口腔機能修復学講座インプラント・義歯補綴学分野教授 古谷野潔先生でした。
海外招待講演1では、新潟大学大学院医歯学総合研究科 生体歯科補綴学分野教授 魚島勝美先生を座長に、ノースカロライナ大学歯学部教授 Lyndon F.Cooper先生が「On the role of Monolithic Zirconia restorations in implant Prosthodontics」と題し、ジルコニアを中心とした近年の新しい補綴方法とその問題点や可能性を,ご自身の臨床経験や文献検索結果を交えてご講演されました。
海外招待講演2では、奥羽大学学長 赤川安正先生を座長に、ベルン大学医学部 頭蓋顎顔面外科講座主任教授 飯塚建行先生が「Treatment modalities and influence on implant-supported dental-prosthetic oral rehabilitation in patients with bisphosphonate-related osteonecrosis of the jaw (BRONJ)」と題し、インプラント治療における骨粗鬆症患者への適応として、その治療にビスフォスフォネート系薬剤を服用している患者の中に一度発症するときわめて治りにくく、その治療法も十分に確立していない顎骨壊死(bisphosphonate-related osteonecrosis of the jaw, BRONJ)を発症する患者がいることが知られており、このBRONJ の対応と治療に関して、飯塚先生の豊富な治療経験と最新の臨床研究データを基に分かりやすくご講演されました。
国内招待講演は、九州大学大学院歯学研究院口腔機能修復学講座インプラント・義歯補綴学分野教授 古谷野潔先生を座長に、「インプラント治療の現在と将来」というテーマで行われました。講師は、インプラントセンター・九州 歯科診療所 中村社綱先生、東京歯科大学口腔インプラント学講座・武田歯科医院の武田孝之先生、船越歯科歯周病研究所 船越栄次先生でした。
理事長講演は、九州大学大学院歯学研究院口腔機能修復学講座インプラント・義歯補綴学分野教授 古谷野潔先生を座長に、「今、学会が果たす役割」というテーマで行われました。講師は、公益社団法人 日本口腔インプラント学会 理事長・日本歯科大学新潟生命歯学部歯科補綴学第2講座主任教授 渡邉文彦先生でした。
テーマシンポジウムは、総括を含む合計4題行われました。
テーマシンポジウム1では、東北大学大学院歯学研究科 顎顔面・口腔外科学分野教授 高橋哲先生を座長に、「リスクマネージメントから考える確実な外科治療」というテーマで行われました。講師は、九州インプラント研究会 伊東隆利先生、九州歯科大学 頭頚部構造解析学分野准教授 後藤哲哉先生、久留米大学医学部歯科口腔医療センター教授 楠川仁悟先生、慶應義塾大学医学部歯科・口腔外科学教室准教授 河奈裕正先生、 東北大学大学院歯学研究科 顎顔面・口腔外科学分野教授 高橋哲先生でした。
テーマシンポジウム2では、東京医科歯科大学大学院医歯学総合研究科歯周病学分野教授 和泉雄一先生、東京医科歯科大学歯学部附属病院歯科総合診療部准教授 小田茂先生を座長に、「歯周病とインプラントのマネージメントおよびPeri-implant diseases の予防と対応」というテーマで行われました。講師は、東京都中央区開業 長谷川歯科医院 長谷川嘉昭先生、東京医科歯科大学大学院医歯学総合研究科歯周病学分野 竹内康雄先生、東京歯科大学口腔健康臨床科学講座口腔インプラント学分野准教授 関根秀志先生でした。
テーマシンポジウム3では、長崎大学大学院医歯薬学総合研究科 口腔インプラント学分野教授 澤瀬隆先生、九州歯科大学 口腔再建リハビリテーション学分野教授 細川隆司先生を座長に、「求められるインプラント補綴治療とは」というテーマで行われました。講師は、医療法人貴和会 中村公雄先生、医療法人貴和会 佐々木猛先生でした。
テーマシンポジウム総括では、九州大学大学院歯学研究院口腔機能修復学講座インプラント・義歯補綴学分野教授 古谷野潔先生を座長に、「より適切で確実なインプラント治療へ(総括)」というテーマで行われました。講師は、東北大学大学院歯学研究科顎顔面・口腔外科学分野教授 高橋哲先生、東京医科歯科大学大学院医歯学総合研究科歯周病学分野教授 和泉雄一先生、長崎大学大学院医歯薬学総合研究科 口腔インプラント分野教授 澤瀬隆先生、 公益社団法人日本口腔インプラント学会 理事長・日本歯科大学新潟生命歯学部歯科補綴学第2講座主任教授 渡邉文彦先生でした。
なお、次回学術大会は、東京国際フォーラムにて、2014年9月12日(金)?14日(日)に開催される予定です。大会長は、公益社団法人 歯科先端技術研究所 簗瀬武史先生です。
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展示ブース
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