9月12日(金)?14日(日)の3日間にわたり、東京都・東京国際フォーラムにて「第44回 日本口腔インプラント学会・学術大会」が開催され、約4,500名の参加登録者があり、たいへん盛況でした。
今回は「口腔インプラント治療の“めざす”もの ―より信頼されるインプラント治療へ―」をメインテーマに、海外招待講演、DGIセッション、理事長講演、特別講演3題、テーマシンポジウム4題、研究シンポジウム2題、教育講演2題、ブレックファーストセミナー4題、ランチョンセミナー15題、イブニングセミナー4題や優秀研究発表(基礎・臨床)、認定・試験・編集委員会セミナー、歯科衛生士セッション、専門歯科衛生士セミナー、専門歯科技工士セミナー、専門歯科衛生士教育講座、専門歯科技工士教育講座、技工士委員会セミナー、国際誌委員会セミナー、一般口演、ポスター発表など、多彩な内容の発表が行われました。
大会長は、:公益社団法人 日本歯科先端技術研究所 簗瀬武史先生でした。
海外招待講演では、東京医科歯科大学大学院医歯学総合研究科インプラント・口腔再生医学分野教授 塩田真先生を座長に、ロンドン・Department of Periodontology UCL Eastman Dental Instituteの Nikolaos Donos 先生が「Biologic complications of implants in patients with treated periodontal disease? 」の演題で、インプラント周囲炎についてご自身の臨床経験や文献検索結果を交えてご講演されました。
DGIセッションでは、奥羽大学教授 赤川安正先生、東京歯科大学口腔インプラント学講座 松浦正朗先生、北海道大学大学院歯学研究科口腔機能学講座口腔機能補綴学教室教授 横山敦郎先生、新潟大学大学院医歯学総合研究科包括歯科補綴学分野 金田恒先生を座長に、Private Practice in Memmingen, Germanyの Gerhard Iglhaut先生、Dentist and Oral Surgeon, Filderstadt, Germanyの Karl-Ludwig Ackermann先生が「JSOI とDGI の交流をさらに深める」の演題でご講演されました。
理事長講演は、公益社団法人日本歯科先端技術研究所 簗瀬武史先生を座長に、「国民への日本口腔インプラント学会の果たす役割」の演題で、適正な口腔インプラント治療を国民に提供する学会としての進むべき方向や活動についてご講演されました。講師は、公益社団法人 日本口腔インプラント学会 理事長 渡邉文彦先生でした。
特別講演は、合計3題行われました。
特別講演1は、新潟再生歯学研究会 榎本紘昭先生を座長に、「人工膝関節・人工股関節のリビジョンの原因とその対応─自験例から─」の演題でご講演されました。講師は、東京医科歯科大学大学院医歯学総合研究科運動器外科学分野教授 宗田大先生でした。
特別講演2は、公益社団法人日本口腔インプラント学会理事長 渡邉文彦先生を座長に、「2020 夢ビジョン日本」の演題でご講演されました。講師は、文部科学省 文部科学大臣 下村博文先生でした。
特別講演3は、一般社団法人日本インプラント臨床研究会 相浦洲吉先生を座長に、「完成力より修正力?常識を覆す?」の演題でご講演されました。講師は、佐賀県武雄市長 樋渡啓祐先生でした。
シンポジウムは、合計4題行われました。
シンポジウム1では、東京医科歯科大学歯学部附属病院インプラント外来教授 春日井昇平先生、昭和大学歯学部インプラント歯科学講座教授 尾関雅彦先生を座長に、「インプラント治療の確実性と不確実性」というテーマで行われました。講師は、日本歯科大学附属病院インプラント診療センター教授 髙森等先生、一般社団法人日本インプラント臨床研究会 井汲憲治先生、東京医科歯科大学大学院医歯学総合研究科歯周病学分野教授 和泉雄一先生でした。
シンポジウム2では、公益社団法人日本歯科先端技術研究所 簗瀬武史先生、東京医科歯科大学歯学部附属病院歯科総合診療部 小田茂先生を座長に、「インプラント治療の社会的評価を問う」というテーマで行われました。講師は、高梨滋雄法律事務所 高梨滋雄先生、厚生労働省医政局歯科保健課 鳥山佳則先生、東京歯科大学口腔インプラント学講座教授 矢島安朝先生でした。
シンポジウム3では、岩手医科大学歯学部補綴・インプラント学講座教授 近藤尚知先生、青森インプラント研究会 梅原一浩先生を座長に、「経過観察関連『経過観察からインプラント治療を考察する─補綴学的視点から将来のインプラント治療について考える─』」というテーマで行われました。講師は、東京歯科大学臨床教授 武田孝之先生、岩手医科大学歯学部補綴・インプラント学講座 金村清孝先生、徳島大学大学院ヘルスバイオサイエンス研究部口腔顎顔面補綴学分野教授 市川哲雄先生でした。
シンポジウム4では、東京医科歯科大学大学院医歯学総合研究科歯周病学分野教授 和泉雄一先生、東京医科歯科大学歯学部附属病院歯科総合診療部 小田茂先生を座長に、「Peri-implant diseases の予防と対応」というテーマで行われました。講師は、新潟再生歯学研究会 榎本紘昭先生、一般社団法人日本インプラント臨床研究会 西堀雅一先生、日本大学松戸歯学部歯周治療学講座教授 小方頼昌先生でした。
なお、次回学術大会は、岡山県岡山市 ホテルグランヴィア岡山にて、2014年9月21日(月・祝)?23日(水・祝)に開催される予定です。大会長は、岡山大学大学院医歯薬総合研究科教授 窪木拓男先生です。
東京国際フォーラム
会場入口
会場受付
講演会場
展示ブース
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