9月13日(土)?15日(月・祝)の3日間にわたり、大宮ソニックシィにて「日本歯科衛生学会第9回学術大会」が開催され、1,922名の参加登録があり盛会でした。
「8020健康長寿社会の実現を目指して」をメインテーマに、特別講演、教育講演、基調講演、シンポジウム、県民フォーラム、ワークショップ、口演発表46題、ポスター発表123題が行われました。
大会長は、公益社団法人埼玉県歯科衛生士会の丸山惠子会長でした。
特別講演は、「歯科保健とスポーツ」をテーマに明海大学 学長の安井利一先生が、ご講演されました。
スポーツを日常的に行うことは、健康づくりに重要である。スポーツは、心・技・体の3要素がバランスよく整って向上していくことが重要と言われているが、この3要素に歯・口の健康が関係しているとお話しされていました。
教育講演1では、「よく噛んで認知症予防」をテーマに日本体育大学教授の小野塚實先生がご講演されました。
近年、噛むことの役割が科学的に分析されるようになり、咀嚼器官が人間としての社会活動を正常に保つためのツールであることが次第にわかってきた。噛むことを生かした記憶の維持と回復、特に認知症予防のツールとしての噛むことの有用性について解説されていました。
教育講演2では、「歯科衛生研究倫理と倫理審査について」をテーマに東京歯科大学 副学長の石井拓男先生がご講演されました。
歯科衛生士が研究者として研究に携わる時に研究者として守るべき倫理があります。歯科衛生士が人を対象とした研究を行う場合にも倫理審査を受ける必要があるとお話しされていました。
シンポジウムは、「高めよう歯科医院の力、引き出そう歯科衛生士の力」のテーマにて行われました。基調講演として「生きる力を支える歯科医療・口腔保健‐高めよう歯科医院力‐」をテーマに深井歯科医院 院長の深井穫博先生が講演され、続いて講演1として「口腔機能の改善を目指して」をテーマに高橋矯正歯科クリニック 歯科衛生士の高橋未哉子先生が、講演2として「インプラント患者への支援力」をテーマに小林歯科医院 歯科衛生士の小林明子先生が、講演3として「生涯を通じたメインテナンス」をテーマに村上歯科医院 歯科衛生士の村上惠子先生がそれぞれご講演されました。
次回の学術大会は、2015年9月20日(日)?22日(火・祝)に札幌市・札幌コンベンションセンターにて、一般社団法人北海道歯科衛生士会の武藤智美会長を大会長に開催される予定です。
大宮ソニックシティ
メインホール
ポスター会場
展示会場