「日本歯科保存学会2014年度春季学術大会(第140回)」が開催されました

  6月19日(木)・6月20日(金)の両日にわたり、大津市・滋賀県立芸術劇場びわ湖ホール、ピアザ淡海、コラボしが21にて「歯を残す」-歯科保存学のターニングポイント-をテーマに、「日本歯科保存学会2014年度春季学術大会(第140回)」が開催され、約1,300名の参加登録者数があり、たいへん盛会でした。
  学術大会は、特別講演2題、シンポジウム2題、ランチョンセミナー7題、外国招聘者を囲むセミナー、認定研修会、一般研究発表55題、ポスター発表128題、企業展示が行われました。
  大会長は、大阪歯科大学歯科保存学講座の山本一世教授でした。

  特別講演1では、大阪歯科大学歯科保存学講座の山本一世教授を座長に、「歯科医療の将来を考える-医療界と対比して-」との演題にて、東京大学医科学研究所先端医療社会コミュニケーションシステム社会連携研究部門の上昌広教授がご講演されました。

  特別講演2では、日本大学歯学部保存学教室修復学講座の宮崎真至教授を座長に、「Practicing Minimally Invasive Dentistry in Light of Current Technologies」との演題にて、Department of Comprehensive Dentistry,University of Texas Health Science Center,San Antonio Dental SchoolのProf.Nasser BARGHIがご講演されました。

  シンポジウム1では、愛知学院大学歯学部保存修復学講座の千田彰教授、大阪歯科大学歯科保存学講座の山本一世教授をコーディネーターに、「これからの日本歯科保存学会に求めること」をメインテーマに8名の先生がご講演されました。

  演者および演題は以下の通りとなっております。愛知学院大学歯学部保存修復学講座の千田彰教授より、「日本歯科保存学会のこれまで、これから」、徳島大学歯学部ヘルスバイオサイエンス研究部歯周歯内治療分野の永田俊彦教授より、「日本歯周病学会におけるアグレッシブな活動」、日本歯科大学新潟生命歯学部歯科保存学第1講座の五十嵐勝教授より、「歯内療法の水準向上を目指してのハーモニー」、大阪大学大学院歯学研究科の矢谷博文教授より「健康科学としての歯科保存学への脱皮を望む」、大阪歯科大学口腔衛生学講座の神原正樹教授より「歯科医療に今必要なことは」、東京医科歯科大学大学院医歯学の俣木志郎教授より「基本的臨床技能習得のためのシュミレーション機器・教材の開発」、井荻歯科医院の高橋英登先生より「近未来の歯冠修復を考える」、日本歯科大学の住友雅人名誉教授より「日本歯科保存学会会員の新たな帰属意識の展開と日本歯科医学会の役割」でした。

  シンポジウム2では、日本歯科大学生命歯学部歯周病学講座の沼部幸博教授をコーディネーターに、「歯科医療における抗菌を探る」をメインテーマに3名の先生がご講演されました。

  演者および演題は以下の通りとなっております。新潟大学大学院医歯学総合研究科摂食環境制御学講座歯周診断・再建学分野の吉江弘正教授より、「歯周病患者における抗菌療法:薬物とレーザー」、広島大学大学院医歯薬保健学研究院統合健康科学部門口腔生物工学研究室の二川浩樹教授より、「歯科における抗菌の新展開-固定化抗菌剤とプロバイオティクス-」、大阪歯科大学歯科医学教育開発室の王宝禮教授より、「院内感染や耐性菌を考えた最適な抗菌療法とは?:オゾンとナノシルバーと漢方薬」でした。

  なお、次回大会は、2014年10月30日(木)、31日(金)に山形テルサにて、日本歯科大学新潟生命歯学部歯科保存学第1講座の五十嵐勝教授を大会長に開催される予定です。


メインホール

メインホール

展示会場

展示会場