「第47回 日本口腔インプラント学会・学術大会」が開催されました

 9月22日(金)?24日(日)の3日間にわたり、仙台市・仙台サンプラザ ホール・仙台国際センターにて「第47回 日本口腔インプラント学会・学術大会」が開催され、3,577名の参加登録があり、たいへん盛況でした。
 今回は「インプラント治療が拓く未来 ?ミート・ザ・フロントランナー?」をメインテーマに、専門医教育講座、海外招待講演3題、シンポジウム9題、特別講演、Back to the Basics、大会企画シンポジウム、モーニングセミナー5題、ランチョンセミナー12題、イブニングセミナー4題や企業によるテーブルクリニック、優秀研究発表(基礎・臨床)、認定・試験・編集委員会セミナー、歯科衛生士セッション4題、専門歯科衛生士・専門歯科技工士委員会合同セミナー、専門歯科衛生士教育講座、専門歯科技工士教育講座、国際誌委員会セミナー、市民公開講座、一般口演123題、ポスター発表100題など、多彩な内容の発表が行われました。
 大会長は、公益社団法人日本口腔インプラント学会東北・北海道支部支部長、嵌植義歯研究所施設長 西郷慶悦先生でした。

 専門医教育講座 講演1では、大阪歯科大学口腔インプラント学講座 教授 馬場俊輔先生を座長に、東北大学病院歯科インプラントセンター センター長(兼)特命教授 小山重人先生が「倫理指針と倫理審査申請方法の改定について」の演題にて、改正倫理指針の詳細と倫理審査申請について、「適応外使用時の審査基準等を明確化」、「後ろ向き研究等の審査を明確化」といった内容を中心に分かりやすく解説していただきました。
 専門医教育講座 講演2では、北海道形成歯科研究会 三上格先生を座長に、大阪歯科大学 末瀬一彦先生が「インプラント治療におけるデジタルソリューションの検証」の演題にて、学会員の方々の理解を深めるべく、トピックスのガイデッドサージェリーと口腔内スキャナーについて分かりやすく解説していただきました。

 特別講演は、嵌植義歯研究所 西郷慶悦先生を座長に、東北大学加齢医学研究所所長 教授 川島隆太先生が「スマート・エイジング?認知症ゼロ社会を目指して?」の演題にて、栄養介入による細胞老化、酸化ストレス応答の制御の研究や、認知介入による高齢者の認知機能向上研究成果など、認知症ゼロ社会の実現につながる最近の研究についてご講演されました。

 海外招待講演1では、東北大学大学院歯学研究科顎顔面・口腔外科学分野 山内健介先生を座長に、University of Milanの Mario Beretta先生が「Peri-implant soft tissues management」の演題にて、臨床におけるインプラント周囲軟組織の問題点やその解決法について、文献的レビューを交えてご講演されました。
 海外招待講演2では、東北大学大学院歯学研究科顎顔面・口腔外科学分野 教授 髙橋哲先生を座長に、Ghent University Belgium の教授 Hugo De Bruyn 先生が「Peri-implantitis: hype, myth & evidence」の演題にて、インプラント周囲炎の原因からリスクファクター、インプラント体の表面構造との関係等について、これまでの臨床研究でのエビデンスを基にご講演されました。
 海外招待講演3では、東北大学大学院歯学研究科口腔システム補綴学分野 准教授 小川徹先生を座長に、University of Southern California の教授 Homa H. Zadeh 先生が「Transitioning teeth to implants: Biologic, surgical and prosthetic determinants of success 」の演題にて、抜歯後の歯槽骨および周囲軟組織の三次元的な変化に関する最近の知見を踏まえて、即時埋入か待時埋入かの選択におけるリスクファクターについてや、治療計画の策定における、部位特異性、利用可能なマテリアル、治療プロトコールや臨床家の優先傾向などの様々な要因による影響を考慮した上での抜歯適応歯からインプラントへの移行における臨床的指針について、科学的根拠に基づいてご講演されました。

 企業協賛テーブルクリニックにおいては、夏堀デンタルクリニック 理事長 夏堀礼二先生より「ジーシーガイドシステム長期経過症例から読み解く成功のポイントと"New"インプラントAadva」と題したご講演をいただき多くの方々にご参加いただきました。

 ポスター発表においては、関東・甲信越支部会員 弊社研究員・重光勇介より「新規炭酸アパタイト製人工骨の開発 ?in vivo及びin vitroにおける吸収特性の評価?」を発表させていただきました。

 展示ブースでは、確実な埋入サポート、適切なトップダウントリートメント、シンプルな外科術式を可能とする新発売の「ジーシーガイドシステム」、Titanium Alloy加工技術による最適な表面性状“Aanchor surface®”の具現化とインプラント破折リスクの低減を実現した「ジーシーインプラント Aadva」、「ジーシーインプラントRe /ジェネシオPlus、セティオPlus、」、ハイパワーと、多様な術式に対応する豊富なチップラインナップの「インプラントモーターIM‐III」を展示しました。また、新製品の接着性レジンセメント「ジーセムONE」、高い審美性と耐久性を兼ね備えたプレスセラミックス製品「イニシャルLiSiプレス」、リチウムシリケートガラスセラミックスフレーム用ベニアリング陶材「イニシャルLiSi」、新製品のデンタルスキャナー「Aadva ScanE3」、予防関連製品「ルシェロシリーズ」他、様々な製品の展示をさせていただき、多くの先生方にお立ち寄りいただきました。

 なお、次回学術大会は、大阪府大阪市 大阪国際会議場にて、2018年9月14日(金)?16日(日)に開催される予定です。大会長は、大阪歯科大学口腔インプラント学講座 馬場俊輔先生です。


仙台国際センター

仙台国際センター

メイン会場

メイン会場


テーブルクリニック 夏堀礼二 先生場

テーブルクリニック 夏堀礼二 先生

ポスター会場

ポスター会場


展示ブース(1)

展示ブース(1)

展示ブース(2)

展示ブース(2)