「第97回 IADR総会」が開催されました

06月 25日 2019

　19日（水）～22日（土）の4日間にわたり、カナダ・バンクーバーのVancouver Convention Centre Westにて「第97回IADR総会」が開催されました。
　今回も、口頭発表、ポスター発表、シンポジウムなど様々な内容で大変充実した学会となり、多数の参加者で盛会となりました。

　ジーシー製品に関する研究発表は、グラスアイオノマー関係49題、コンポジットレジン、ボンディング材関係33題、レジンセメント及びプライマー関係11題、ＣＡＤ/ＣＡＭ、セラミックス関係31題、予防関係16題、デジタル関係4題他合計で156題の幅広いテーマに関する研究発表があり、ジーシー製品の様々な研究の成果が報告されました。

　弊社の研究員も、ジーシーの新しい技術、新製品について、二ケイ酸リチウム系セラミックスシステム「Initial LiSi Press, Aadva Mill」、「Initial LiSi Block」、バルクフィルコンポジットレジン「G-anial Bulk Injectable」、ＣＡＤ/ＣＡＭ冠用高強度ハイブリドレジンブロック「CERASMART(Full-coverage Silane Coating)」、レジン強化型グラスアイオノマーセメントとジルコニア「FujiCEM Evolve, FujiCEM 2, Aadva Zr」、３Ｄプリンティング材料「Temp PRINT」、骨補填材「Cytrans Granules」、「デンタルプレスケールII/バイオフォースアナライザー」など21題の研究発表を行い、世界の研究者、臨床家の方々と多くのディスカッションをさせていただきました。
　また、弊社最高顧問である中尾眞による研究テーマ「The Effect of Activity on Government -Academia- Industry Collaboration to the Oral Health Care」も発表され、日本の超高齢社会における歯科医療の官・学・産の連携による取り組みと成果について世界へ発信しています。
　ジーシーのメーカーシンポジウムでは、「Glass Hybrid Technology in the Post Amalgam Era:Restorative Innovation」をテーマに、
　Dr.Christopher Fox（IADR）、Prof.Marco Ferrari（University of Siena）、Prof.Soraya Leal（University of Brasilia）の3名の先生にご講演をいただき、アマルガム代替材料としてのグラスアイオノマーの新しい可能性、今後の方向性についてお話しいただきました。
　併設の展示会場では、世界各国を代表する歯科器材メーカーや大学・非営利団体が、新しい技術や新製品の展示がありました。

　ジーシーブースでは、海外でご好評をいただいている製品を中心に「G-aenial Universal Injectable」（ｸﾞﾚｰｽﾌｨﾙ　ｾﾞﾛﾌﾛｰ）、「G-aenial bulk Injectable」（ｸﾞﾚｰｽﾌｨﾙ　ﾊﾞﾙｸﾌﾛｰ）、「EQUIA Forte」（ﾌｼﾞIX IXGPｴｸｽﾄﾗ/G-ｺｰﾄ）、「initial Lisi Press」、「Cerasmart」、「Tempsmart」、「Aadva IOS」、「Tri Plaque ID Gel」、「MI Paste Plus」、「MI Paste One」などを展示し、多くの先生方にご紹介をさせていただきました。
　また、今回も恒例のJADR様とジーシーによる「Japan Night」が開催され、400名を超える研究者、臨床家の皆様にご参加いただき、大変盛況な会となりました。
　なお、弊社はIADRの「Geriatric Oral Research Group」のサテライトシンポジウムに協賛しており、今回もIADR開催前の6月17日（月）にサテライトシンポジウムがUBC Robson Squareで開催されました。ジーシーからは大阪大学大学院歯学研究科口腔分子感染制御学講座　林美加子教授より、フッ化物イオン、亜鉛イオン、カルシウムイオンを放出する、新しいBioUnionテクノロジーについてご解説をいただき、これらの技術を応用したBioUnion製品「ケアダイン　シールド」、「ケアダイン　レストア」について臨床応用を通したご発表をいただきました。

　次回、IADRは100周年を迎えるということで、100周年のプロモーションビデオが流れるなど大いに盛り上がった学術大会となりました。