なかまたちの声

人々の健康に貢献できる仕事に携わりたいと思っていました。その中でも治療に使う道具というのは、新たな治療法を可能にして治せなかった病気を治せるようにしたり、治療に必要な期間を短くしたりして、患者さんへの負担を減らすことに貢献したいと思っていました。入社の決め手となったのは、口の健康を守ることが全身の健康につながると知ったことです。ジーシーで開発する歯科医療機器が、病気になった人を治す、ではなく、病気になる人を少なくできる、という可能性に意義を感じました。また、R＆D Center の設備が整っていたことも私にとっては魅力的でした。毎日通って働く場所なので、仕事をする環境が整っていることは重要だと思います。

ジーシーの志望理由として、家庭の理由により、都内を離れたくなかったので、都内で研究所を構えていることは大きかったです。また、大学院で学んでいた化学の知識を活かし、研究を続けていきたいという希望もあり、ジーシーが希望と合致したというのが志望理由でした。加えて、「研究所の設備環境の良さ」も魅力でした。就職活動中に、他企業の研究所を見ましたが、その中でもジーシーはトップクラスの設備環境でした。

入社して最初に扱った製品として海外発売の歯垢染色材の開発を担当しました。先輩や他部署の方に色々と教えていただきながら、発売まで進めて、海外での学会発表等を行ったことが印象的です。また、入社以来、予防製品の開発業務を行ってきましたが、入社10年を超えた頃、待望の再生医療製品を担当する機会に恵まれました。再生材料を用いた動物実験や高度医療機器の薬事申請業務に携わることができ、私としては新たな挑戦になりました。発売に向けて研究所のメンバーはもちろんのこと、製造部門、マーケティング部や営業部の皆さんとチームで一丸となって取り組むことができ、仕事の楽しさを味わうことができました。

上司や先輩・後輩に限らず話しやすい雰囲気があるため、困りごとや相談事があるときも必要以上に気を遣うことはありません。研究所のある建物が社員のコミュニケーションを活性化するようなに設計された建物であるということも、話しやすい雰囲気作りの助けになっているのかもしれません。また、研究の進め方や、研究に必要な設備・機器類の購入等、研究開発の担当者に任せてもらえる部分が大きく、入社前に想像した以上に自由に研究開発ができた点は、研究員としてはとても魅力的に感じました。

大学では高分子化学を学んでおり、その知識が少しでも生かせるような企業を探していました。基本的に高分子というのは、pHや温度などの外部刺激を受けると性質が変化するものが多く、その性質を利用して多くの研究が行われています。しかし、熱いものや冷たいものなど、さまざまなものを口に含む中で、歯科材料というものは、さまざまな外部刺激にも耐え得る材料の研究を行っているという、大学で行っていた研究と類似材料であるにも関わらず、逆の性質を持つ材料の研究を行っていることに興味を持ちました。入社の決め手として、そのような興味深い研究内容に加えて、面接で会う社員の方々の雰囲気が良く、とても話しやすかったため、一緒に仕事をしていきたいと感じたからです。

入社2年目で、初めて自分で企画・提案、設計開発を手掛けた製品を発売したことです。もちろん開発の中では困難や改善点も多かったですが、どれも「ここを変えたらお客さまが使いやすい」という内容だったので、徹底的なお客さま目線で考え行動し、デザインの改良を重ね、全ての改善事項をクリアできました。また、その製品の製造は、初めて取引する中東のメーカーにお願いしました。文化や考え方が異なるため簡単には進みませんでしたが、議論の仕方を工夫して話し合い、お互いが納得する試作品ができた時は達成感がありました。お客さま目線の大切さ、相手の立場で議論することの大切さを知った挑戦でした。