むし歯にしないために
歯の抵抗力やむし歯になりやすさには個人差があるものです。
むし歯には、むし歯菌による感染症と生活習慣病という2つの側面があり、むし歯の予防には歯医者さんでの予防処置だけではなく、日常生活でのケアも非常に重要になります。
歯ブラシ
歯の汚れを確実に落とすには、ブラシの毛先を歯のカーブにあわせて、軽いタッチで直角に当てることが基本です。 歯ブラシ全体では届きにくい部分も毛先をうまく使い分けることにより、すみずみまできれいにみがくことができます。
フロス
デンタルフロスとは、歯ブラシでは届かない狭い歯間を清掃できる、糸状の清掃用具です。歯ブラシだけでは、歯と歯の間や歯周ポケット(歯と歯肉の間の溝)までブラシが行き届かず、プラーク※を取り残してしまいます。プラークをそのままにしておくと、むし歯や歯周病の原因になります。歯や歯ぐきを健康に保つためには、毎日のブラッシングとあわせて、デンタルフロスによる歯間のケアが大切です。
フッ素
フッ素は酸によって歯を溶けにくくしたり、再石灰化(溶けかけた歯をもとに戻す力)を促進する力に優れ、また、細菌に対しても抗菌効果や歯を溶かす酸を産生する働きを抑えたりさまざまな効果があります。 むし歯の予防にはとても重要な成分です。
リカルデント
リカルデント(CPP-ACP)は、「乳製品を多くとる人たちにう蝕が少ない」ことに着目したメルボルン大学 エリック・レイノルズ教授によって開発された成分です。 リカルデント(CPP-ACP)は、溶液内でリン酸カルシウムを沈殿させないで過飽和の状態にするという機能を有し、様々な試験によって歯牙表面に局在してう蝕を抑制-再石灰化することが確認されています。